大会結果詳細

2024年1月1日(日・祝)
第68回 全日本実業団対抗駅伝競走大会

元旦を飾るにふさわしい澄み渡る青空と、群馬名物のからっ風が吹くなかで行われた第68回ニューイヤー駅伝。今年は全国から41チームが出走し、7区間100kmで熱い闘いが展開されました。今年からコースが一部変更となり、これまで4区に設定されていた最長エース区間が2区に。また、3区の距離も1.8km伸び、外国人区間が500m短縮され4区に移動する形となり、前半3区間の出来が勝負により大きく影響する形となりました。

コニカミノルタは8位入賞を目標に掲げ、今年もルーキー2人を起用するなど若手中心のメンバーで臨みました。1区で好スタートを切り、その後もそれぞれ役割を果たそうと懸命な走りを見せましたが、レースに勢いをつけることができず徐々に順位を落とす形となってしまい、27位でのフィニッシュとなりました。

1区を任されたのは、これがニューイヤー駅伝デビューとなる砂岡拓磨選手。今シーズンはトラックレースでも好調ぶりを見せていただけに、期待が集まります。レースは序盤1人が飛び出す展開となり、砂岡選手はそれを追う2位集団の最前線で積極的な走りを見せます。中盤以降、集団は先頭を吸収し、ラストは砂岡選手を含む6人の激戦となります。「少しでも次の柏選手が走りやすい位置で渡したかった」と砂岡選手。持ち味であるラストの切れ味を発揮してトップと3秒差の3位で襷を2区柏優吾選手に渡します。

今年から21.9kmの最長区間となった2区。各チームのエースが集う重要な区間をいきなりデビュー戦で任された柏選手は、序盤、先頭を追う集団に果敢に食らいついていきますが、日本を代表する長距離ランナーたちに揉まれ、徐々に順位を落としてしまいます。「12km付近が一番きつかったけれど、そこにいたコニカミノルタ応援団の声に励まされもう一度奮起できました」と柏選手。順位は21位にまで落としてしまいますが、入賞ラインの8位からは1分以内の差にとどめて襷は3区名取燎太選手へ。

3区は15.4kmの準エース区間。日本代表クラスの精鋭がしのぎをけずり、2区に劣らぬハイレベルな闘いが繰り広げられました。名取選手は序盤、集団の中で快調な走りを見せましたが、起伏のあるコースで足を使ってしまい、8km過ぎからペースを落とし、集団から離れてしまいます。6つ順位を落として4区ジェームス・ムオキ選手に襷をつなぐこととなりました。

今年から4区に配置されることとなった外国人選手区間。コニカミノルタは3年連続でジェームス選手。少しでも順位を挽回しようと懸命に走りますが、レース途中、昨年悩まされてきた故障箇所で痛みが再発し、攻めの走りができない状態になってしまいます。それでも襷をつなぐため気迫で走り、なんとか順位は落とさずに5区宮下隼人選手につなぎました。

15.8kmの5区は後半のキー区間。強い向かい風と高低差60mという、タフさが要求される区間を任されたのが宮下選手。「余計なことは考えず自分の走りに集中して前を追うだけ」と向かい風の中でも集団を引っ張り、前半は順調に順位を上げていきます。後半は集団から遅れるも、前から落ちてきた選手を拾いながら最終的には順位を4つ上げて23位でルーキー廣澤優斗選手へ襷リレー。

終盤6区、11.2kmに起用された廣澤選手。緊張の中でも果敢に前の選手を追いかけますが、集団に入れない状態で強い向かい風と横風に苦しめられ、追いつきそうで追いつかない苦しい展開が続きます。26位に順位を落とし、ほろ苦いデビューとなってしまいました。

アンカーを託されたのは、今回のチーム最年長の米満怜選手。少しでも挽回を図ろうと力走しますが、強風の中で単独走が続きペースがなかなか上がりません。「気持ちが空回りして、かみ合わない走りになってしまった」という米満選手。1人には抜かれてしまいましたがラストスパートの競り合いでは意地を見せて競り勝ち、27位でフィニッシュとなりました。

昨年に引き続き今年も若手を起用して挑みましたが、トップチームとの実力差を見せつけられ、まだまだ復活への道半ばであることを実感させられたレースとなりました。この苦い経験を成長の糧とし、来年に向けてまた新たな一歩を踏み出していくしかありません。寒風の中、沿道で熱い声援を送ってくださったみなさま、そしてテレビの前で応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。これからも復活に向けて挑戦を続けていきますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。


詳細は以下の通りです。

成績

総合

順位 出場チーム 記録
27位 コニカミノルタ 4時間58分51秒

個人成績

区間 出場選手 記録 総合順位(区間順位)
1区(12.3km)砂岡 拓磨34分45秒
3位(区間3位)
2区(21.9km)柏 優吾1時間04分14秒21位(区間25位)
3区(15.4km)名取 燎太
44分53秒
27位(区間34位)
4区(7.8km)ジェームス・ムオキ
21分57秒
27位(区間32位)
5区(15.8km)宮下 隼人48分20秒23位(区間14位)
6区(11.2km)廣澤 優斗34分49秒
26位(区間38位)
7区(15.6km)米満 怜49分53秒
27位(区間33位)

酒井勝充監督のコメント

1区でのいい走りが全体の流れをつくってくれるかと思っていましたが、そうはいきませんでした。力負けです。昨年よりいい練習が出来ていた中で挑んで、この結果になったということは、より実力をつけていくことはもちろん、実践で実力以上のものを引き出す力も必要だと感じました。選手個々の能力は高い。あとは自分自身が思う以上のプラスアルファの部分をどう出していくか。これから試行錯誤しながらやっていきます。引き続き、温かく見守っていただければ幸いです。

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