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事例紹介Case study

04 商品タグによる訴求力改善の事例

課題
タグによる視認効果が定量化できず訴求改善できない
タグによる効果比較を実施し、
商品価値向上効果+166%

一般タグを付けた商品の評価

型抜き特殊印刷に手掛けている北海道の印刷会社株式会社エール様に型抜きタグの訴求力検証をご支援しました。 商品の情報を伝えるためのタグが、商品の価値向上効果に貢献する効果を定量化するため、感性の見える化を用い、一般タグと型抜きタグを分け、それぞれを分析しました。その後、分析結果と実際に人の感性が合致するのかを確認するため、25名の一般ユーザーにそれぞれ異なるタグの類似商品に対して値付けしてもらうアンケート調査も行いました。その結果、店舗で頻繁に使用される一般タグの人が受ける印象は「単調な印象」で、商品タグには全然視線が注目がされず、アンケート調査で値付けをしてもらった結果も実値段とほぼ同様な値付けになりました。
評価結果
タグが目立っていない状態、彩度と明度が低く、単調になりやすい配色

型抜きタグを付けた商品の評価

一方、型抜きタグを付けた商品も同じような感性の分析を行った結果、型抜きタグの注目度が高く、視線が集まる効果があり、タグの配色が「モダン的な印象」を与えやすいデザインでした。これは型抜きタグの肯定的な印象が「ハロー効果」を呼び起こし、カップデザイン全体へ好印象を与える結果に繋がり、アンケート調査の結果、商品の実値段より約2倍ほどの値付けとなりました。回答理由にはタグを意識した回答も4割ほどあり、タグ自体の訴求効果も認められながら、タグを意識していなかった回答者も高い値段を付けた割合が高かったため、タグが商品に与える価値が有意味であることを検証しました、その具体的な数値は、比較的に低価のもので約+166%であることを確認しました。当事例は、デザイン要素が与える価格・売上・効果などこれまで見えなかったものを定量化できた事例になります。コニカミノルタではタグ以外にも売り場やウェブサイトなど感性の見える化を通じた様々なデザイン要素による実効果の定量化を行っています。
評価結果
目立つタグでモダン感を演出、バランスの取れた2色調和で、好まれやすい配色