ヘルスケア

画像診断と医療ITサービスに加え、遺伝子診断と、
創薬支援を一体的に推進。疾病の予防、早期発見、早期診断、新薬開発支援という価値を提供



当社のヘルスケア事業では、写真フィルム事業で培った、フィルム・画像技術を強みとして、「見えないものをみえる化」するというテーマにこだわり、最先端の画像処理技術を活かした医療用画像診断システムの製造・販売を展開しています。また、遺伝子診断による個人のリスク判定や 、独自の画像解析技術を生かした製薬企業の創薬支援にも取り組んでいます。

DR

レントゲン撮影時に人体を透過したX線の強度分布を検出し、これをデジタル信号に変換してコンピュータによる処理を加えてデータ化する手法又はそのためのシステムです。当社では「AeroDR」という製品名で販売しており、高画質・低被曝・世界最軽量・高速表示などを強みに、院内での効率的な診断環境に貢献しています。

超音波

患者様への負担が少なく、リアルタイムに画像を観察できるため、幅広い臨床領域使用されており、将来的にも更に市場の成長が見込まれます。 当社が展開する「SONIMAGE」は、クラス最高レベルの分解能を実現し、国内を中心に整形外科領域でトップクラスのシェアです。

動態解析

動態解析は、アニメーションと同じ原理で、パルスX線を1秒間に約15回連続照射し、コマ撮りした画像を連続表示することで動画を作ります。実際の動きを観察できる胸部X線動画からは、静止画に比べて非常に多くの情報を得ることができます。また、CTやMRIが仰向けに寝た状態で撮影するのに対して、本システムは体を起こした立位で撮影できるため、日常生活における体勢に近い状態を観察できるというメリットがあります。

プレシジョン・メディシン(個別化医療)

個々人の遺伝子変異やタンパク質などの特性を分子レベルで判別することで個々の患者を精密にグループ化し、最先端の技術を用いて適切な投薬,治療と予防を提供する医療です。従来の画⼀的な⽅法ではなく、患者の特性に応じた集団ごとの診断や疾病予防を確⽴する事により、適切な投薬、治療が可能となり、膨張する国⺠医療費削減の切り札として世界中で注⽬されています。また、個⼈の特性を考慮した適切な投薬は副作⽤を軽減し、患者のQOL(Quality of Life、生活の質)向上に寄与します。創薬支援では、効果的なバイオマーカーの発⾒が薬理試験の効率化を促進することで創薬のイノベーションを加速します。さらに、臨床試験における正確な薬効予測を可能にし、臨床試験期間やその規模の縮⼩という形で新薬開発の効率を向上させます。