2014年(平成26年)3月期 期末 株主通信

1.ごあいさつ

顧客本位の業容転換により、高付加価値型企業を目指す 2014年5月コニカミノルタ株式会社代表執行役社長山名昌衛

株主の皆様には、日頃から格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
2014年4月に代表執行役社長を拝命いたしました山名昌衛でございます。「株主通信2014年春号」をご高覧いただくにあたりまして、ご挨拶申し上げます。
当期(2013年度:2013年4月1日から2014年3月31日まで)は、中期経営計画『Gプラン 2013』の最終年度として、ジャンルトップを推進し持続的な成長の実現に向け、全社一丸となって邁進してまいりました。世界経済が緩やかに回復する中、円安定着による為替効果に加え、主力の情報機器事業における主要製品の販売増、M&A効果などが寄与し、当期の連結売上高は9,437億円(前期比16.1%増)、営業利益は581億円(前期比43.0%増)と、大幅な増収増益を達成することができました。
当社を取り巻く環境は、あらゆる価値が多様化し、且つ急速に変化し続けています。そうした状況の中で当社がグローバル競争に勝ち抜くため、当社がお客様を知り尽くし、高い付加価値を提供できる企業へと転換することを目指して、本年4月より新たな中期経営計画をスタートさせました。「モノからコト」の課題解決型のサービス・ソリューション事業を核として、お客様本位で当社のビジネス形態を進化させ、業容の拡大に取り組んでまいります。そのような決意を込めて、本計画を「TRANSFORM 2016」と名付けました。
私は、コニカミノルタの経営トップとして、「TRANSFORM 2016」に掲げる目標を完遂することに全力をあげて取り組んでまいります。
株主の皆様の一層のご支援、ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2.トップインタビュー

One Konica Minoltaとして
お客様本位で業容転換(TRANSFORM)
を実現してまいります

社長就任にあたっての思いを聞かせてください。

当社が経営統合して昨年で10年が過ぎました。それ以来、この統合の目的は何であったのかということを常に自ら問いかけています。目的は三点ありました。

1、第一に、世界の熾烈な戦いの中で、確実にトップティアー※として勝ち残ること。 2、第二に、ジャンルトップを積み重ね、持続的な成長を実現すること。 3、第三に、DNAを進化させコニカミノルタのブランドを輝かせること。

私に課せられた使命は、率先して、この三つの目的を完遂することにあります。そして、目的を完遂するためには、次の三つのキーワードが重要であると、私は考えています。「優れた成長戦略」「実行力」「強靱な企業体質」の三つです。

トップティアー:トップグループ、先頭集団。

新しい中期経営計画「TRANSFORM 2016」を公表しましたが、業容の転換を意味するTRANSFORMを実現させるためのポイントは何でしょうか?

二つあると考えています。一つは、One Konica Minoltaとして全グループを挙げて成長戦略に取り組むことです。従来の枠や壁を取り崩し、「つなぐ力」を強化し、持てる技術と当社の強みを融合させることができれば、必ずコニカミノルタらしい事業を創出することができます。もう一つは、お客様あるいは「お客様のお客様」を徹底的に知り尽くすということです。お客様の心の深くまで入り、お客様がお金を払ってでも手に入れたいと思われるまで、製品・サービスの価値を追求し続けるということです。このように、お客様本位で業容を転換することによって、私どもの事業の付加価値を高めることができます。
そのために、グローバルに市場に近いところに新しい事業を開発する拠点を構え、体制を充実させるとともに、権限の委譲を図り、実行のスピードをあげます。そして、自社の経営資源では足りない部分については、これまで以上に戦略的なアライアンスやM&Aを実行してまいります。

世界中にある現場の実行力を引き出すための施策を教えてください。

社長写真

注力して進めることが二つあります。一つは全世界4万人の従業員に当社のフィロソフィー(経営理念 の体系)及びバリュー(価値判断基準)を腑に落ちるまで徹底させることです。その狙いは現場がそれぞ れの事業においてジャンルトップを取りにいくために自分で能動的に判断し、実行力を高めることにあり ます。戦略がいかに優れていようとも、実行するのは「ヒト」です。私の役割は「ヒト」を育て、当社が「勝ちに拘る強い集団」となるまで仕上げていくことにある、と認識しています。

「実行力」を発揮できる「ヒト」を評価し、登用できるよう、人事施策においても改革を実施していきます。適材適所、グローバル人財や女性の活用、若手の抜擢などを重点的に実施します。コニカミノルタが「TRANSFORM」へのパッションにあふれ、いかなることも最後までやり切る風土となるまで、私は粘り強く取り組んでいきたいと思います。

「強靭な企業体質」の具体化のための施策と重視する指標を教えてください。

社長写真

株主の皆様をはじめ、全てのステークホルダーの皆様が期待されるのは、当社が持続的な利益成長を続けるとともに「強靭な企業体質」を持つ会社になるということだと認識しています。そのためには、利益の源泉であるモノづくり改革、そして、業務や機能の生産性向上に取り組むコーポレート改革、の2つが重要だと考えています。

私はこの「強靱な企業体質」の実現に向けて、特に重要視する経営指標を営業利益率及びROE(return on equity:自己資本利益率)と考えています。収益性と資産効率の両面から指標を向上させ、持続的に企業価値、そして株主価値を高めるよう、私はリーダーシップを発揮していく所存です。