2016年(平成28年)3月期 第2四半期 株主通信

特集

攻めのコーポレートガバナンスで、企業価値向上へ

コニカミノルタは「指名委員会等設置会社」を選択し、属人性を排したシステムとして、コニカミノルタ流のガバナンスを追求してきました。コーポレートガバナンス・コードの適用を機に、2015年9月には、これまでの取り組みを改めて整理した「コーポレートガバナンス基本方針」を制定し、ステークホルダーの皆様に開示しました。今回の特集では、コニカミノルタのガバナンス体制の特長について、松﨑取締役会議長の解説を交えて紹介します。

コーポレートガバナンス・コード
株主の権利や取締役会の役割、役員報酬のあり方など、上場企業が守るべき行動規範を網羅した指針。金融庁と東京証券取引所がとりまとめ、2015年6月から適用が開始された。「Comply or Explain」の手法に基づき、原則を実施するか、実施しない場合にはその理由を説明することが求められる。 コニカミノルタでは、73の原則のすべてについて、すでに実施済。

取締役会議長が語るコニカミノルタのガバナンス。ガバナンスの実効性向上を通じて、経営の質を高めていく。取締役会議長 松﨑 正年

1. 社長と云えどもチェックされるシステム

昨今、コーポレートガバナンス・コードの適用に象徴されるように、企業に対するガバナンス強化の要請が非常に強くなっています。私たちコニカミノルタでは、こうした機運が高まるかなり前から、すでに積極的な取り組みを進めてきました。
現在のガバナンス体制のルーツは、2003年の経営統合前にまで遡ります。旧コニカの植松富司氏が社長を退任し代表取締役会長に就いて以降のことです。自らの社長時代を振り返って「適切に経営をチェックする仕みが必要」と考え、代表権を放棄して、執行部からも外れることを決意をして、法律の専門家の協力を得ながら新しいガバナンスシステムの構築に着手したのがきっかけでした。このように、監督する立場に専念することを決意した人間が旗振り役となって「社長と云えどもチェックされる仕組みづくり」を進めてきたからこそ、徹底したガバナンス体制を構築できたのだと思います。
会社法が改正されたからとか、不祥事が発生したから、というような受け身の理由ではなく、「属人性に依存しない、チェック機能の働くガバナンスの仕組みを構築することが必要」という強い思いで自発的に構築したものなのです。これこそが、コニカミノルタのガバナンスの最大の特長と言えるでしょう。

コニカミノルタのガバナンスの特長

2. 社外取締役の視点を経営に生かす仕組み

私たちが社外取締役に期待しているのは、外部ならではの“客観的な視点”で当社の経営をチェックすることにより、経営の質の向上に寄与してもらうことです。当社内において、人間関係などのしがらみのない社外取締役から、忌憚のない意見や客観的な指摘を受けることで課題が明確になり、迅速な対応につなげることができています。
そこで、社外取締役の選定にあたっては、5つの基準を設けるとともに、あらゆる領域を一人でカバーできる人材はいないという認識のもと、経験や専門分野などのバランスも重視しています。
また、私たちの事業内容や業界環境に関する社外取締役の理解を深めるために、取締役会とは別に懇談会を開催したり、新製品・新技術の発表会や工場・研究所の視察といった場を設定し、さまざまな情報提供やコミュニケーションを図っています。

社外取締役選定基準

3. ガバナンスの質を高め続ける取り組み

コニカミノルタでは、現在のガバナンス体制をただ維持するのでなく、企業経営の舵取りをさらにレベルアップさせることで、グループ全体の持続的な成長を後押ししていきたいと考えています。
そのための取り組みの一つが、全取締役を対象とした「自己評価アンケート」です。これは、年に1回、取締役自身が果たしてきた役割や、取締役会および委員会の機能について評価するものです。ここから得られた意見、指摘をもとに改善計画を立案・実行し、検証するというPDCAサイクルを回すことで、ガバナンスの質を継続的に高めていきます。
その一方で、市場の期待や懸念するリスクなど、多くの気づきが得られる機関投資家との対話も重視しています。Dow Jones Sustainability Indexなど社会的責任投資(SRI)インデックスの調査結果も参考にするなど、“社内の視点”だけでなく、“社外からの視点”を活かした経営を実行していきます。

アニュアルレポート2015もぜひご覧ください

2015年9月に大幅なリニューアルを加えて発行した「アニュアルレポート2015」の特集記事として、松﨑議長と近藤社外取締役の対談を掲載しています。
本記事で説明した内容について、より詳細に語られていますので、ぜひ、ご覧ください。

松﨑議長と近藤社外取締役の対談