2023年度、陸上競技部に入部した新人2名の素顔に迫ります!

2023年4月、コニカミノルタ陸上競技部に2名の新入部員が加わりました。今回答えてくれたのは、学生時代にパリ五輪マラソン日本代表選考会(MGC)の出場権を獲得した柏優吾選手。陸上競技を始めたきっかけから、実業団選手としての想い、将来の夢などを聞きました。

柏選手が陸上競技を通じて伝えたいこと

- はじめに、陸上を始めたきっかけを教えてください。

柏:小学生のころ持久走の大会で1位になったことがきっかけで、陸上を始めました。当時はサッカーもやっていたのですが、長距離であればもっと上を目指せるのでは、と考えて中学から陸上競技に絞りました。

- 中学生から陸上を続けてこられた理由はありますか?

柏:中高大、そして今もそうなのですが、応援してくださる方がいることが走るモチベーションになっています。けがや苦しい時もそばにいてくれたり、たくさんの応援をいただいているのに、自分の都合で投げ出したり諦めてしまってはその方たちに失礼ですし、走ることを通じて、練習を積んで結果を出して恩返ししたいと思っています。

- 学生時代に2022年の北海道マラソンでMGCの出場権を獲得しましたが、周囲の変化はありましたか?

柏:正直なところ、大きな変化はありませんでした。昔から平常心でコツコツ練習に取り組んでやってきた結果でもありますし、周囲もその結果について特別視することもなく接してくれました。変わらなかったからこそ、私もその後の練習にそれまで通り集中して取り組めたことから、自己記録更新(23年の大阪マラソンにて2時間8分11秒の日本学生歴代2位)にもつながったと思います。

- 柏選手自身が考える、選手としての自分の強みはどこですか?

柏:一人でもレースで淡々と一定ペースで刻み、後半に向けて粘りの利いた走りができるところです。30km以降の苦しい場面でも自分の気持ちをもってペースを維持することができるので、マラソンだけでなく、駅伝やトラックでも活かしていけたらと思っています。また、この強みを活かす為、レースでの具体的な展開を想定しながら、ペースの変動要因を取り除く練習に、意識して取り組んでいます。例えばペース走の練習では、設定タイムからずれてしまってもそこに反応してしまうのではなく、レースのようにペースは意識しつつ動きに集中して自然に走るようにしています。

社会人になってからの生活の変化、そして今後の目標

- 実業団選手としての生活が始まりましたが、業務とどのように両立していますか?

柏:メリハリをつけて取り組むように意識しています。陸上をやっていることで業務がおろそかにならないように、「業務を第一優先、その先に陸上がある」と考えています。はじめは業務が終わってすぐに練習に向かうところなど、学生時代と違って時間的な制約があることに苦労しましたが、逆に限られた時間の中で一日一日しっかり自分で必要な事に効率的に取り組むよう意識することで、乗り越えています。

- 最後に、コニカミノルタ陸上競技部での目標を教えて下さい。

柏:マラソンで世界大会の日本代表に選ばれ、メダル獲得や上位に入ることが目標です。これまでもコニカミノルタ陸上競技部には代表選手に選ばれた方が沢山いらっしゃいます。私も日本代表に選ばれること、そして自分が走ることで見ている方に感動や勇気を伝えられるような選手を目指していきたいと思います。

PROFILE

柏 優吾(かしわゆうご)
2000年4月19日生まれ、埼玉県出身。学生時代は東洋大学陸上競技部にて活躍。2022年北海道マラソンで日本人トップの2位となり、2024年のパリ五輪マラソン日本代表選考会(MGC)の出場権を獲得。
柏 優吾(かしわゆうご)

2023年4月、コニカミノルタ陸上競技部に2名の新入部員が加わりました。その一人、廣澤優斗選手はどんな選手なのでしょうか。
陸上競技を始めたきっかけから、学生時代の目標達成の過程、実業団選手としての想いなど…。熱い想いを語ってくれました。

Vol.2 廣澤優斗選手