ニュースリリース

2015年 年頭ご挨拶
独自の技術革新と"創造的破壊"で成長戦略を実現

2015年1月1日
コニカミノルタ株式会社
代表執行役社長 山名昌衛

新年明けましておめでとうございます。

日本経済は、昨年4月に導入された消費税増税の影響が懸念材料ではあるものの、政府・日銀による経済対策、為替の追い風等もあり、株価は高水準で推移しております。ですが本質的な日本経済再生には成長戦略の実行が不可欠であり、その意味でも本年は、世界経済における日本の存在感を高められるか否かの正念場にあると認識しています。政府に対しては規制緩和を始めとした踏み込んだ改革への期待はございますが、成長戦略こそ民間企業が知恵を結集して成し遂げるものであると考えています。

このような環境認識の下、コニカミノルタもグループ総力を挙げて新たな成長エンジンを創出し、顧客価値創造に繋げる所存です。当社は昨年4月に新たなる3ヵ年の中期経営計画「TRANSFORM 2016」を発表いたしましたが、その中で謳っております「トランスフォーム」こそが、正にこの思想そのものであり、2014年は、中期経営計画を実現する三つの基本方針「持続的な利益成長の実現」「顧客密着型企業への変革」「強靭な企業体質の確立」に基づいて、業容の転換を着実に進めてまいりました。
中期経営計画2年目となる2015年におきましても、「トランスフォーム」をやり遂げるべく、各事業の成長戦略とそれを具体化した諸施策の展開をダイナミックに加速させていきます。そのためにも、当社ならではの独自性ある技術に基づく製品・サービスの提供による差別化とそれに依る競争優位性の確保は欠かせません。そしてこれと共に"創造的破壊"も必要であると考えます。永遠に続くビジネスモデルはありません。現時点において収益を生む事業であったとしても、その枠を超えた視点に立ち、場合によっては現在の事業構造を一時的に壊してでも、新たなビジネスモデルを構築する力が企業には求められていると思います。グローバルな人財の活用を推進し事業化のスピードアップを図るとともに、斬新な技術革新にも果敢に挑戦してまいります。その一方で、当社自前の技術やノウハウに固執しては、対応可能な領域にも限界があり時間軸も適合しません。お客様の課題解決をより迅速に具現化するためにも、グループ外の有用な力を活用できるアライアンス力に一層の磨きをかけてまいります。また、企業の持続的な成長のためには、社会的観点からの事業の意義・価値を高め、それに資する人財を育成していくことも必須となります。企業としての収益力=稼ぐ力を上げ、将来の成長に向けた投資と合わせて適切な株主還元も両立させなければならないと考えております。当社は、今後も弛まない構造改革と効率化の追求で、生産性の大幅な向上を図ってまいります。

当社グループが、2014年度から従業員4万人以上を対象として本格的に取り組んでおります経営理念体系の再構築およびフィロソフィーの浸透・定着活動があります。この中でも特に私達の信条でありかつ判断基準でもある"6バリュー"を実践することで、日々の行動を変革し、顧客価値に繋がる実行力を向上させてまいる所存です。

本年も皆様方のご健康とご多幸を心からお祈りいたしますとともに、当社グループに対しましても、なお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何卒、よろしくお願い申し上げます。

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