ニュースリリース

医療機関向け多言語コミュニケーション支援サービス提供開始
~ICTで外国人患者が訪れる医療現場をサポート~

2016年11月8日

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)は、Business Innovation Center (BIC) Japanがオープンイノベーションの実践により開発した医療機関向けの多言語コミュニケーション支援サービスを2016年11月より提供開始しました。

背景

日本に在留する外国人は、統計によると約220万人*1を超えています。
また、観光で日本を訪れる海外からの旅行者は年間2,000万人*2を超え、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には倍増の4,000万人の目標が掲げられており、今後も外国人旅行者が増すことが予想されます。
国内医療機関への外国人患者の来院も増えることが予想され、言語の違いにより具体的な症状を伝えるなどの意思疎通が困難となることもあり、医療機関の受け入れ体制の充実も必要になっています。

提供する価値

本サービスは、外国人を含むすべての人が言語の違いを気にせずに日本国内で医療を受けられる、より良い社会創出を目指し開発しました。
これまで通訳が出来る看護師や職員は外国人患者に付き添い、対応に多くの時間を割くこともありました。ICTを活用した本サービスを利用いただくことで、医療機関の医師、看護師、職員が本来の業務に専念できるよう、外国人患者とのコミュニケーション支援を行い、医療機関側の業務の効率化に貢献します。

特長

本サービスでは、携帯性に優れ、操作が簡単なタブレット端末を使用し、外国人患者の来院から支払までの多言語コミュニケーションをサポートします。

10か国語に対応したタブレット端末で受付から会計までを支援

外国人患者は、10か国語に対応したタブレット端末を使用し、受付から、問診、会計までの多言語コミュニケーションを簡単な操作で行うことが可能です。また、問診票を医療機関毎にカスタマイズすることができ、医療機関側の業務を変えることなく、外国人患者の対応が可能になります。診療後の会計業務支援機能として、領収書の英語化、クレジット決済も利用可能です。

オンラインで行う「医療通訳サービス」

医療従事者を中心に選んだ通訳者へセキュアにオンライン接続し、診察中の医者と患者との専門的な会話を、タブレット端末を通じ、通訳することができます。

対応言語:英語・中国語・韓国語・ベトナム語・ポルトガル語・スペイン語・ヒンディー語・ロシア語・タイ語・フランス語の10か国語(2016年11月 現在)

サービスの流れ

  1. 外国人患者受付時にタブレット端末を渡し、多言語に対応した問診票に入力依頼します。
  2. タブレット端末に診察の呼出が通知され、診察時には医療通訳サービスを提供します。
  3. 会計時にはタブレット端末を利用して処方箋制度の説明を行うことができます。
    タブレット端末からカード決済も可能です。

コニカミノルタは、お客さまへの約束「Giving Shape to Ideas」のもと、お客様に新たなサービスや価値をお届けすることで、より良い社会の実現に貢献し、社会から支持され必要とされる企業を目指してまいります。

<注>

*1法務省 登録外国人統計 2015年12月 による
*2観光庁 2016年10月発表による

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