ニュースリリース

コニカミノルタとセンサーソリューションのグローバルリーダー独SICK社が
戦略的アライアンス契約を締結
~3Dレーザーレーダー分野で今までにない価値を持つソリューションの共同開発を開始~

2017年3月28日

コニカミノルタ株式会社
SICK AG

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)と産業用センサーメーカーのグローバルリーダーであるSICK AG(本社:ドイツ ヴァルトキルヒ、取締役会会長:ロバート・バウアー 博士、以下 SICK)は、このたび戦略的アライアンスに関する契約を締結しました。

1.アライアンスの内容
第一歩として、コニカミノルタは、独自開発の3Dレーザーレーダーの改変バージョンをSICKにOEM供給し、SICKは、この3Dレーザーレーダーに、工場や物流の自動化市場向けのインテリジェントセンサーに特化したAppSpaceプラットフォームを実装します。さらに両社は、急速に成長する自動化市場向けに、今までにない価値を持つセンサーソリューションを提供するために、両社の幅広く補完的な技術ポートフォリオを活かして製品とソリューションの共同開発を行います。

2.アライアンスの狙い
コニカミノルタは、強みを持つ光学技術を活かして独自開発した3Dレーザーレーダーなどのハードウェアと画像処理技術の組み合わせによる、状態監視のサービスソリューションの開発に取り組んでいます。ビル自動化、セキュリティ分野や自動運転分野などでは、高精度で高信頼性のハードウェアやデータ解析を用いた安全・安心の早急な実現が求められています。産業用センサーソリューションでグローバルリーダーであるSICKでは、あらゆる業種の現場の課題に応える革新的なセンサーソリューションを提供しています。
コニカミノルタとSICKは、アライアンスを通じて3Dレーザーレーダーの量産に向けた生産力とセンシング技術の更なる強化を図り、ソリューション事業の基盤強化を目指します。

3.展開
コニカミノルタとSICKは、3Dレーザーレーダー製品などの新たなセンサーとセンサーソリューションの共同開発も開始します。

3Dレーザーレーダー

コニカミノルタの3Dレーザーレーダーは、24ラインで隙間なく、且つ広角で高精度スキャンを実現しています。3Dで動体認識が可能である特長を活かし、ハイセキュリティ分野やデジタルマニュファクチュアリング、デジタルマーケティングなどの状態監視のサービスソリューションへの活用に向けた発展を見据えています。

SICK AppSpace

SICKは、SICK AppSpaceを使用して、プログラム可能なセンサーのオープンプラットフォームを提供しています。 SICK AppSpaceエコシステムによって、システムインテグレーターやOEM会社は、プログラム可能なSICKセンサー上で直接、特定のタスクに適合するアプリケーションソフトウェアを自由かつ柔軟に開発することができます。 これにより、個々の顧客のニーズに合わせてカスタマイズされたソリューションを提供することが可能になります。

コニカミノルタについて

コニカミノルタは、独自の光学技術とセンシング技術を駆使して、ビジネス洞察力を基に社会的課題に取り組み、現場の課題を見える化して顧客提供価値を生み出す産業用光学システムによる幅広いソリューションを提供することで、デジタルカンパニーへの変革を加速しています。
3Dレーザーレーダーを始めとして、状態を監視する各種センサーやカメラの開発を進めるとともに、最適なソリューションを生み出す上で必要な技術の獲得を目指し、M&Aや提携にも積極的に取り組んでいます。2016年5月には、分散処理型(エッジコンピューティング)IPカメラ、画像データ圧縮技術と画像データ解析技術の獲得を目指して、独MOBOTIX社の過半数の株式取得を行いました。
今後は、独自の技術とMOBOTIX社の技術を組み合わせて、オフィス、製造拠点、商業施設、病院、介護福祉施設等の現場での課題を可視化し解決する映像/データ統合プラットフォームの提供を進めます。これにより、さまざまな産業界に革新をもたらすサービスやソリューションを提供し、より良い社会インフラづくりに貢献していきます。

SICKについて

SICKは、産業用途向けセンサおよびセンサソリューションを世界的にリードするメーカーの一社です。1946年に名誉工学博士エルヴィン・ジック氏によって設立され、フライブルグ近郊のヴァルトキルヒ(ドイツ)に本社を置く同社は、テクノロジーのマーケットリーダーとして位置付けられています。ジックは、50社を超える子会社と株式投資に加え、多数の代理店を設け、グローバルに事業を展開しています。ジックは2015会計年度にて、世界中で7,400名を超える従業員を雇用し、13億ユーロに迫るグループ売上高を達成しました。
SICKグループでは、ブランドがモットーとする「Sensor Intelligence.」に基づき、ハイテクセンサソリューションを採用して、幅広い対象業界のお客様のために付加価値を創造することを重視しています。SICKでは、これらのソリューションをシリーズ製品、ソフトウェアを含むシステム、または個別サービスとしてグローバルに提供しています。SICKグループは、ファクトリーオートメーション、ロジスティクスオートメーション、プロセスオートメーションをサポートします。ファクトリーオートメーションを代表する分野には、自動車産業、消費財、エレクトロニクスおよびソーラ業界ならびに駆動制御装置技術などがあります。ロジスティクスオートメーションでは、マテリアルフローの自動化、またはソート、ピッキングおよび倉庫保管プロセスの速度、効率そして信頼性を向上させることにより、物流チェーン全体の設計と最適化を行います。プロセスオートメーションは、カスタマイズされたシステムソリューションに加え、分析およびプロセス測定技術向けのサービスを提供します。

(左) SICK AG 取締役 ラインハルト・ベーズル
(右) コニカミノルタ株式会社 執行役 事業開発本部長 市村 雄二

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