ニュースリリース

コニカミノルタ株式会社 2017年入社式 社長訓示

2017年4月3日
コニカミノルタ株式会社
代表執行役社長 兼 CEO 山名昌衛

新入社員の皆さん、本日は入社おめでとうございます。
コニカミノルタを代表して、皆さんの入社を心から歓迎いたします。

現代は、当社を含めた企業間競争を取り巻く環境が比類ないスピードで大きく変化し、かつてないほどにイノベーションが求められる時代です。ここで求められるのは、人類の本源的な創造力がより発揮され、人間社会のクオリティが向上するためのイノベーションです。
近年のようなデジタル時代では、UberやAirBnBなどのシェアリングビジネスに代表されるように、様々な創造的破壊が起こり、業際の垣根を崩す新しいビジネスモデルが次々と生まれています。デジタル化により、あらゆるモノが繋がることで、そこにもたらされるデータや画像が解析されることで意味を持つようになり、それが課題解決のためのソリューション提供という価値の創造に繋がってきています。

このような変化の局面で重要となるのは、三つのコネクティビティ(繋がり)だと考えています。
まず最初は、「モノとの繋がり」です。
コニカミノルタは、これまで、製品自体のデジタル化によりお客様企業のワークフロー改革を行ってきました。今後は、デジタルプラットフォームを通じてモノが繋がる中で、自社の機器だけでなく他社のものも含めて、機器が生み出すデータを解析し意味づけを行うことをサービス事業化できるかどうかが、今後成長し続けていけるかの鍵となります。その実現のためにコニカミノルタでは、IoT、Deep Learningを中心としたAI、Roboticsなどの最新のICTテクノロジーを積極的に採り入れています。

二つ目は、「ヒトとの繋がり」です。
スピードが求められる時代では、自前主義は成立しません。戦略的にアライアンスパートナーとエコシステムを構成し、オープンイノベーションを進めていくことが重要となります。社内外の「ヒト」同士が繋がり、多様な価値観が刺激し合うことで新たなイノベーションが生み出されるのです。

三つ目は、「地球環境との繋がり」です。
世界的に、環境問題への取り組みがますます重要になっています。環境活動においても、デジタル機器を活用した貢献や環境負荷低減のために自社で実践しているグリーン活動を、一社だけの取り組みとして終わらせるのではなく、サプライヤーやお客様とも繋がり、力を結集して地球環境改善に貢献していくことが重要であり、実際にコニカミノルタではその活動を強力に推進しています。

世界は、かつての「スケール」の戦いから「知恵」の戦いにシフトしており、現状から脱却し進化をしない限り生き残れない時代となっているのです。コニカミノルタは、「繋がる」社会に移る今こそ知恵を結集し、独自性を打ち出しながら、オープンに連携して戦略を進めていく必要があります。

コニカミノルタは、社会的存在価値の向上と付加価値型事業へのシフトを掲げて、課題解決型デジタルカンパニーへの移行を加速して進めています。
そこでは企業としての実行力が鍵となります。そのために、①ダイバーシティの推進、②グローバル競争の中で打ち勝つ人財の育成、③ワークスタイル変革での生産性の向上 により一層取り組みます。グローバルの多様な人財がお互いの違いと強みを認め合い、より高い効率の働き方に変えて切磋琢磨することによって、人財と企業の両方の成長につなげていきます。

皆さんは、今日からコニカミノルタの一員となりますが、スピードが求められる時代においては、新入社員といえども、一日も早く戦力となる事が大切です。
ぜひ、自分たちがコニカミノルタを引っ張っていくのだ、という気概を持って、自ら高い目標を掲げ、それに挑戦することを楽しんでいってください。
一緒に、人間社会のクオリティ向上に貢献する新しい価値を生み出していきましょう。

本日は、コニカミノルタへの入社、誠におめでとうございます。

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