ニュースリリース

製造現場でのIoT技術と現場力の融合によるモノづくりの革新、取引先と連携したオープンイノベーションを目指す
マレーシアにてSmart Industrial Centreに参画

2019年6月11日

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)は、デジタルマニュファクチャリング構想に基づく生産現場のワークフローの変革により、「人・場所・国・変動に依存しないモノづくり」を目指しています。そのグローバル展開の一環として、マレーシア自社工場での実践を経て、この度、取引先と共に生産活動におけるオープンイノベーションに取り組むSmart Industrial Centre(以下SIC)に参画いたします。この取組みにより、従来のバリューチェーンの枠組みを超えて競争力のある生産体制を作り上げ、将来的には日本・中国などにおいても同様の展開を視野に入れ、デジタルマニュファクチャリングの新たなステージに移行してまいります。

コニカミノルタのデジタルマニュファクチャリング

これまでのコニカミノルタのモノづくり現場においては、人に依存した技能・ノウハウの承継、特定地域・拠点への依存、あるいはさまざまな変動への対応力に少なからず課題がありました。コニカミノルタが掲げるデジタルマニュファクチャリングは、長年かけて培ってきた現場力をベースに、近年進展著しいIoT技術を融合させることで、これらの課題を解決し、より競争力のあるモノづくりへの変革を狙っています。自動化による省人化や品質向上はもとより、生産現場から得られる様々なデータの生成・集約・分析・活用、さらにIoT化を進める中で工程・拠点・企業を超えてデータをつなげることで、新たな付加価値の創出に取り組んでいます。これにより、標準化・数値化による属人性から極力脱却した生産、消費に合わせたグローバルな生産、変動を吸収しロスを最小限にする生産を実現します。

SICについて

デジタルトランスフォーメーションの波がうねりを強める中、これまでマレーシア政府は、製造業および関連サービスにおけるデジタル化「インダストリー4.0」を導入してきました。産業の高度化を図ることにより、生産性向上、高度人材の育成および雇用創出を目指す国家政策(Industry4WRD)を積極的に推進しています。
コニカミノルタは2015年より、マレーシア工場(Konica Minolta Business Technologies (Malaysia) Sdn. Bhd.、所在地:マラッカ州)にてデジタルマニュファクチャリングの自社実践を開始しています。自動化とICTの特長を最大限活かしながら、データの繋がる対象を広げ、データの収集・分析・活用から生産現場における品質・効率の改善までを継続的に進めています。
SICではマレーシアでの新たな製造業地域連携として、さまざまな産業分野に属する企業が連動し、新しいタイプの製造クラスター(バーチャル・ワン・カンパニー)を形成しています。複数の分野の企業が集合することで単一企業では困難なモノづくりを実現し、業界の枠を超えた新たな価値を創出していくことを掲げています。コニカミノルタは、既に生産革新活動の一環として現地の取引先の現場に密着し、現場レベルでのさまざまな改善活動を進めています。さらに、デジタルマニュファクチャリングの革新的な技術を水平展開することにより、SICに参加する企業へのサポートを深化します。これにより、オープンイノベーションによるマレーシアでの新たな製造モデルを確立し、世界でのマレーシアの製造業全体のポジショニング強化に貢献いたします。また、将来は日本や中国への展開を視野に入れたグローバルでのデジタルマニュファクチャリング構想をさらに推進します。

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