ニュースリリース

コニカミノルタ、映像ソリューション事業を拡大
デジタルプラネタリウムの世界的トップメーカーであるRSA Cosmos社を買収

2019年11月22日

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)は、デジタルプラネタリウムの世界的トップメーカーであるRSA Cosmos S.A.(本社:フランス、代表:Benjamin Cabut および Nicolas Boyer、以下RSA Cosmos社)の買収に関する契約を締結しました。

RSA Cosmos社は、宇宙の星に関するビッグデータを、フォトリアリスティックなデジタルCG映像として提供するデジタルプラネタリウム専業メーカー最大手の一つです。フランスの機械メーカーであるR.S.Automation社のプラネタリウム事業が独立して、2003年にRSA Cosmos社が設立されました。その後、2009年にフォトリアリスティックな表現を可能とする先進的デジタルプラネタリウムソフトウェア「SkyExplorer」を開発して以来、事業を急拡大させています。現在は、宇宙の星に関するビッグデータを3Dで可視化する技術を活かして、B2B向けに製造業などの産業用ビッグデータを可視化する技術も開発しています。

SkyExplorerの映像サンプル

コニカミノルタでは、1957年に初の国産プラネタリウムを完成させて以来、60年以上にわたるプラネタリウム機器関連の開発・製造・施工に加え、機器の保守やコンテンツ制作、また、2003年からは世界で唯一直営館も運営するプラネタリウムおよびドーム映像の総合メーカーとして事業を展開してまいりました。近年は、ドーム投映で培った360度映像技術をベースに、関連会社であるコニカミノルタプラネタリウム株式会社(本社:東京都豊島区、社長:持田 啓介、以下 コニカミノルタプラネタリウム)を中核とした映像ソリューション事業で、新しい顧客領域へのビジネス開発による飛躍的な成長をめざしています。

RSA Cosmos社は、最先端の映像ソフトウェア開発力を有し、前述のフォトリアリスティック・リアルタイムCG映像のほか、ネットワーク、VR、汎用ゲームエンジンなど、最新のソフトウェアトレンドに対応する豊富な実績を有しています。今回の買収は、コニカミノルタの映像ソリューション事業におけるデジタル開発力を大幅に向上させ、ビジネス領域の拡大を加速させるものと考えています。

近い将来、先にコニカミノルタプラネタリウムが発表したドームスクリーン自体が発光するLEDドームや、既存のデジタルソリューションに、RSA Cosmos社のデジタル映像技術を組み合わせて、今までにない高臨場感映像コンテンツを提供していく予定です。ターゲット市場は、プラネタリウムのみならず、2025年の大阪万博やIR(統合型リゾート)、テーマパークなどのエンターテインメント業界、ビッグデータの可視化を必要とするB2B市場も視野に入れています。

近年、日本を除く世界のプラネタリウム業界では、光学式投映機からデジタル式への急速な転換が起こり、デジタルプラネタリウムの市場が拡大しています。RSA Cosmos社は、市場のデジタルシフトに合わせて欧州で高い導入実績を誇り、さらに南米やアジア地域でも強い販売力を持っているため、国内に強いコニカミノルタプラネタリウムと、ビジネス分野においても高い補完関係を持つ最良の組み合わせと言えます。
国内市場向けとして、コニカミノルタプラネタリウムは、RSA Cosmos社との共同開発により、新しいデジタルプラネタリウムソリューション「Media Globe Σ SE(メディアグローブ シグマ エスイー)」を本日発売いたしました。既に下記の施設への導入が決定しています。

Media Globe Σ SEの操作画面

「Media Globe Σ SE」納品予定施設

  • 足立区こども未来創造館(2019年11月)
  • つくばエキスポセンター(2020年 1月)
  • 釧路市こども遊学館(2020年 3月)
  • 豊川市ジオスペース館(2020年 3月)

【買収会社概要】

社名 RSA Cosmos S.A.
設立年 2003年
本社所在地 フランス ソルビエ
代表者 Directors: Benjamin Cabut / Nicolas Boyer
事業内容 デジタルプラネタリウムソフトウェアの開発・販売
プラネタリウムシステムインテグレーション

【「Media Globe Σ SE」について】

「Media Globe Σ SE」は、RSA Cosmos社のデジタルプラネタリウムソフトウェア「SkyExplorer」を日本向けに共同開発した、新しいデジタルプラネタリウムソリューションで、両社のシナジーが活かされた初めての製品といえます。

本製品が保有している銀河モデルには、恒星1,590億個以上、散開星団40,000個、HII領域と呼ばれる星が生まれる前のガス雲41,000個が含まれており、それらの位置が3次元でデータベース化されています。さらに、それら天体の位置関係について、現在だけでなく前後100万年分を再現できるデータも保有しているため、悠久かつ広大な宇宙の様子を表現することができます。

また、保有するデータと計算に基づいた様々なシミュレーションが可能です。例えば、時間とともに変化する太陽と惑星の位置関係データから、火星・金星・月における山やクレーター、土星の環の粒子など、時間とともに変化する陰影の方向や照度をシミュレーションし、正確かつ美しい光と影の映像を提供します。地球上で見ることができる青空・夕焼け・白い雲などのシミュレーションも、レイリー散乱・ミー散乱といった物理現象に関する計算から割り出すことができ、これを応用して、金星のベルトや、遠くの天体が大気中でどのように見えるかなどもリアルに表現します。

さらに、宇宙や天文にとどまらず、分子構造モデルなど科学分野の理解促進に役立つデータセットも内蔵しています。

【「Media Globe Σ SE」のお客様のお問い合わせ先】

コニカミノルタプラネタリウム株式会社
営業統括部 営業グループ
TEL: 03-5985-1711

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