ニュースリリース

新型コロナウイルス対応の第一線で働くプロフェッショナルの支援に向けた取り組みについて
米国Ambry Genetics、州政府などの要請に応えてPCR検査を導入予定

2020年4月17日

グローバルに新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、罹患された方々に心よりお見舞い申し上げます。一日も早く回復されますようお祈り申し上げます。また、感染拡大防止に向けて第一線で働く政府、自治体の皆様、そして日夜感染者の診断・治療に尽力されている医療現場のプロフェッショナルの皆様に心から敬意を表します。

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)および当社グループでは、健康・安全・安心を最優先に、感染症対応の現場で働くプロフェッショナルの方々へ支援を行っていきたいと考え、グローバル社会が直面している感染拡大防止や医療現場の支援に向けて、早期診断をコアとするヘルスケア事業を含めた全社の活動の中で培った技術やノウハウを活用した様々な対策を検討し、機動的に取り組みます。

同時に、爆発的な感染拡大の防止や医療体制の確保に向けて国内外で進行中の様々な指示や措置に対応しながら、今、そして将来の社会に資する支援に向けて事業を継続してまいります。

これから進めていく取り組み:医療現場で働くプロフェッショナルへの支援

米国でのPCR検査立ち上げ

グループ会社で遺伝子診断大手の米国Ambry Genetics(アンブリー・ジェネティクス、所在地:カリフォルニア州アリソ・ヴィエホ、以下 AG社)は、カリフォルニア州政府を始めとする様々な機関から、外出禁止令の下でも社会に必須の業務として出社して働く人々と患者の新型コロナウイルス検査を提供するよう要請を受けています。社会が求める喫緊の要請に応答し、AG社は早急に自社の検査ラボで対応するための準備を進めています。

イノベーションとデータサイエンスに基づくAG社の成果・実績は、世界を網羅するトップクラスの医療・製薬業界で利活用されています。新型コロナウイルスはRNAウイルスですが、AG社が保有する優れたRNA抽出技術と、「スーパーラボ」と呼ぶ延床面積6,000m2以上の大検査ラボを活用し、迅速にPCR検査を立ち上げる予定です。また、AG社では「CAREプログラム」という、定期健診の受診者向け遺伝子診断サービスを展開しています。このような独自のソフトウエアプラットフォームとオンラインサービスを組み合わせた手法を使って、お客様となる企業・雇用主や医療従事者が迅速に、また規模に関わらず対応できるPCR検査を利用できるシステムを提供してまいります。それによって、自らの感染を知らずに人に接触してしまうリスクの軽減に貢献します。

AG社はFDA(米食品医薬品局)が承認済みのウイルス検知検査を今後数週間で立ち上げ、数千件/週の検体(サンプル)の検査キャパシティを持つ予定です。並行して、感染症でトップレベルの学者・研究者や企業パートナーと連携し、スケーラブルな(拡大可能な)抗体ベースの検知テストの評価技術開発にも取り組んでいます。

AG社を始めとする当社グループの個別化医療(プレシジョン・メディシン)事業を統括するKonica Minolta Precision Medicine, Inc.(以下 KMPM)は、ミッションとして人々とその安全を第一に、この変化の激しいときに多くの機関におけるリスク管理を支援するソリューションとして、新型コロナウイルス検査を提供します。現実の世界で人々とその家族や親しい人たちに寄り添いながら、お客様である企業・雇用主や医療従事者がKMPMの高度な知識と最新の知見を利用して、総合的に情報に基づいたヘルスケア関連の意思決定を行えるように貢献してまいります。

製薬会社などによる治療薬の治験支援

グループ会社として創薬支援事業で個別化医療の一翼を担う米国Invicro LLC(インヴィクロ、所在地:マサチューセッツ州ボストン、以下 IC社)は、大手製薬会社による新型コロナウイルス治療薬の治験に参加を予定しています。IC社は卓越した専門性を持つ科学者集団として、画像解析を主体とした創薬支援においてグローバルな製薬企業と密接な連携を行っています。アルツハイマー病やパーキンソン病など脳中枢神経系及びがん領域の治療薬の創薬支援の実績を活かし、早期開発が望まれる新型コロナウイルス治療薬の治験においても、その能力を発揮してまいります。

当社の新型コロナウイルス感染症への対応について

グループで働く人々とその家族、お客様、お取引先、地域社会の皆様の健康と安全確保を最優先とし、以前から推進している在宅でのリモートワークをさらに積極的に活用しながら、事業継続のために出社がやむを得ない業務を特定して、出社する従業員の数を絞り込んでいます。出社がやむを得ない従業員には、時差通勤の活用など通勤の工夫を行っています。

出社する従業員には、3つの「密」の回避徹底、マスク着用や手洗いの励行など、感染拡大予防に関する当社のルールに従って業務を遂行します。

在宅でのリモートワークについては、従業員が在宅勤務でも高いパフォーマンスを発揮していただくため、きめ細かなITサイドのサポートを拡充しています。また、このノウハウは当グループのお客様皆様にも積極的に提供してまいります。

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