ニュースリリース

印刷現場の働き方改革を支援する
デジタル印刷システム「AccurioPress C4080/C4070」
ライトプロダクションプリント機の投入でラインアップ拡充

2020年8月18日

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)は、デジタル印刷システム「AccurioPress (アキュリオ プレス) C4080」と「AccurioPress C4070」(2機種合わせて、以下「AccurioPress C4080シリーズ」)を2020年8月23日に発売予定です。

「AccurioPress C4080シリーズ」は、高画質および多彩な用紙への対応力と、自動品質最適化ユニットで評価を得ている「AccurioPress C3080シリーズ」の後継機種となります。

新型コロナ禍で、さまざまな業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速する中、印刷業界でも多くの企業がDXに取り組み始めています。
コニカミノルタも、ミッドプロダクションプリント(MPP)機*1「AccurioPress C6100シリーズ」、そして当社初のヘビープロダクションプリント(HPP)機*1「AccurioPress C14000シリーズ」で、自動化と省力化を実現するデジタル印刷システムの提供によりDXを促し、印刷現場の働き方改革を支援してまいりました。「AccurioPress C4080シリーズ」は、これらに続くライトプロダクションプリント(LPP) 機*1であり、最も導入しやすい機種として、この度ラインアップに加わりました。商業印刷用途はもちろんのこと、企業内集中印刷として印刷物を内製化している企業に、さらに印刷・デザインオフィスにおける校正用印刷にも利用可能で、印刷オペレーションの側面から働き方改革を支援し、デジタル印刷業界の発展に貢献していきます。

【 「AccurioPress C4080シリーズ」が提供する価値 】

1.印刷および後処理作業の自動化で省力化とスキルレスを提供

「AccurioPress C4080シリーズ」は、自動品質最適化ユニット「インテリジェントクオリティーオプティマイザー(IQ -501)*2」と、用紙に対する最適な印刷設定を自動推奨する「インテリジェントメディアセンサー(IM-101)」により、オペレーションの効率化・省力化を実現するだけでなく、オペレーターの専門スキルを不要にします。

新開発のIM-101は、オペレーターが印刷に使用する用紙を設定したい場合に、センサーに用紙を挿入することで自動的に用紙の重さと種類を読み取り、AIにより用紙の厚みと種類の自動判定を行うことで、用紙設定の候補を表示します。標準搭載された用紙プロファイル約300種類の中から提示された候補から、最適なプロファイルを選択するだけで、不適切な設定に起因する不具合を軽減します。

また、色の濃度や色調、印字位置などの出力調整を自動化するIQ-501を用いた、「自動検品システム」の搭載も可能です。このシステムでは、紙の汚れや印刷の欠損などの検査をIQ -501が行い、不適合品を排出するだけでなくリカバリー印刷まで自動化することができます。この度、新たにバリアブル印刷*3検品機能も加わり、今まで以上に検査工数の大幅削減と印刷品質への安心感を提供します。

さらに、業界初となる「インライントリマーシステム(TU-510)」を開発し、4方断裁、名刺やカードの複数カッティング、折り目などについて、インライン処理を実現しました。これにより、名刺、カード、チケット、両面パンフレット、フルブリードポスター*4などの後加工がインラインかつワンパス自動処理で可能となり、従来のオフラインの後加工機によるマニュアル作業と比較して、大幅な時間削減を実現します。

2.顧客のビジネス拡大に寄与するメディア対応力

エンボス紙など幅広いメディアへの対応力を向上させ、名刺や招待状などの印刷において要求される高い質感や表現力の拡大を実現させました。また、長尺紙への自動両面印刷を864mmまで行うことができ、A4サイズの三つ折り印刷物やポスターなど、特徴ある印刷物の提供が可能となります。
「AccurioPress C4080シリーズ」は、クライアントの期待に応える美しい仕上がりを実現し、小ロット、短納期、オンデマンドというデジタル印刷の良さを活かすことで、クライアントへのより幅広い提案を可能とさせ、印刷事業者のビジネス拡大に貢献します。

3.100V電源対応モデルで導入を容易に

「AccurioPress C4070」は、本格的なデジタル印刷システムながらも、日本の一般的なコンセントに対応した100V電源対応モデルです。設置のための電源工事が不要で、設置場所の制限も無いため、一般企業における本格的な内製化印刷に最適で、さらに、印刷・デザインオフィスにも容易に導入することができます。

【 「AccurioPress C4080シリーズ」の主な仕様 】

 AccurioPress C4080AccurioPress C4070
電源AC200V 25AAC100V 15A
生産性A4サイズ81 ページ/分71 ページ/分
A3サイズ45 ページ/分37 ページ/分
出力解像度3,600dpi相当x2,400 dpi
用紙対応力対応用紙坪量62~360g/m2
長尺紙印刷1,300mm (片面印刷)、864mm (自動両面印刷)
調整自動化(オプション)インテリジェントクオリティーオプティマイザー(IQ -501):
色調と表裏見当の自動補正、及びリアルタイム監視・調整、自動検
本体サイズW800×D903×H1,076 mm (操作部含まず)
本体質量316kg

AccurioPress C4070は、モノクロ印刷だと81ページ/分(A4)、45ページ/分(A3)となります。

【 本体標準価格 】

AccurioPress C4080820万円(税別)
AccurioPress C4070605万円(税別)

各種ユニット、オプション、設置料金は、別料金となります。

【 お客様のお問い合わせ先 】

コニカミノルタジャパン株式会社 お客様相談室
TEL:0120-805-039

 

*1:プロダクションプリント(デジタル印刷機を使用するオンデマンド印刷)の中でも、印刷速度でクラスが分かれており、目安として、ヘビープロダクションプリント(HPP)が毎分120枚以上、ミッドプロダクションプリント(MPP)が毎分90枚~120枚、ライトプロダクションプリント(LPP)が毎分80枚程度以下の領域。

*2:印刷現場で手間と専門性が必要な、色や濃度・見当位置の調整、人的操作ミス・ロスによる廃棄や仕事のやり直しなどを、独自の技術で自動化したユニット。
https://www.konicaminolta.jp/business/products/graphic/ondemand_print/iq-501/index.htmlNew Window

*3:可変印刷。宛名書きや通し番号など、1枚1枚で文字や画像を差し替えて行う印刷のこと。

*4:印刷後に四方の枠を裁ち落として作成するポスター

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