ニュースリリース

コニカミノルタとGROOVE X、
家庭型ロボットLOVOTの表現を拡張するAI技術開発の協業を推進

2020年8月27日

コニカミノルタ株式会社 (本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下コニカミノルタ)は、GROOVE X 株式会社 (東京都中央区、代表取締役 林 要、以下GROOVE X) の家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」の表現を拡張する画像IoT/AI技術開発の協業を2020年春より推進しています。この度、それらの技術を使った共同開発中のシステムをオープンソースカンファレンス2020 Online/Kyotoにてデモンストレーションを行います。

家族型ロボットLOVOT(らぼっと)

【背景】

コニカミノルタは、カメラ、写真技術から派生した画像、光学分野のコア技術をもち、物体認識・姿勢認識における最適化された学習済みのディープラーニングモデルを開発しています。また、ものづくりの領域では、回路構成の変更可能な集積回路である「FPGA(Field Programmable Gate Array)」を利用した組み込み AI 開発をしており、ネットワークカメラなどのIoTデバイス(エッジデバイス)へ、ディープラーニング技術の実装を進めています。
GROOVE Xは、家族型ロボット開発事業を手掛けています。LOVEをはぐくむ家族型ロボットLOVOT(らぼっと)は、最新テクノロジーが搭載されており、CES2020 ではBEST OF CES を受賞し、ロボティクス分野にて生命感を表現し、新たな境地を開いています。
コニカミノルタとGROOVE X 社は、コニカミノルタのもつ画像IoT/AI 技術を利用し、LOVOTの表現力を拡張する技術開発について挑戦することに合意しています。

【オープンソースカンファレンス2020 Online/Kyotoでの発表について(予定)】

コニカミノルタとGROOVE Xは、コニカミノルタの人の姿勢を認識するAIアルゴリズムを搭載した AIアクセラレーター (FPGAボード) を LOVOT に接続することで、これまでの人の認識能力に加えて人の姿勢や行動を認識させ、GROOVE X から提供された LOVOT の制御 API と連携することで、LOVOT の表現を豊かにする可能性を探る技術開発を行っています。
また姿勢推定アルゴリズムを AIアクセラレーターへ実装する際、NNgen(エヌエヌジェン)*1を利用することにより、FPGAへの実装納期や開発工数を削減しています。
今回、オープンソースカンファレンス2020 Online/Kyotoでは、LOVOT が人の姿勢を認識して真似をするといったデモンストレーションを通して、画像IoT/AI技術について紹介する予定です。

1.表現拡張のデモンストレーション(予定)

LOVOTが手を挙げた人の姿勢を認識し、真似をしている様子
※ LOVOTが見ている人の姿勢の様子
(人が右手を挙げている姿勢を認識)

2.姿勢認識を生かした今後の拡張案

*1NNgenは、東京大学とコニカミノルタが共同開発し、オープンソース化し公開しています。用途に応じて構築・学習済みのディープラーニングモデルを、高速に処理できる専用アクセラレーターをFPGA上に手軽にかつ効率的に実装するためのドメイン固有型の拡張可能な高位合成コンパイラです。

【 お客様のお問い合わせ先 】

コニカミノルタ株式会社 IoTサービスPF開発統括部
E-mail: iotpr@konicaminolta.com

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