ニュースリリース

フランスMGI 社へ追加出資
デジタル加飾印刷とパッケージ印刷における重点施策

2020年10月2日

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)は、2014年1月に資本・業務提携した、デジタル方式の高付加価値印刷機器*1メーカーでは業界トップのMGI Digital Technology(本社:フランス 以下MGI社)へ追加出資しました。

【 背景と狙い 】

1. 産業印刷事業への積極的な展開推進

コニカミノルタは、前中期経営計画「SHINKA2019」で産業印刷事業を成長事業と位置付けてきました。コロナ禍において、産業印刷の一部領域では一時的に需要の停滞が発生していますが、中長期的には、産業印刷の需要はこれまで以上にオンデマンドにシフトし、この需要の変化に対応するために、ますますアナログからデジタル技術を活用した印刷へのシフトが加速するものと考えています。さらに、この領域で培われた技術は、単なるモノへの印刷から機能印刷へと適用範囲の拡大が期待されます。このような考えに基づき中長期視点に立って、コニカミノルタは引き続き産業印刷領域での積極的な事業展開を進めていく方針です。

2. デジタル加飾印刷領域のさらなる深化

近年、デジタルマーケティングにおいては、ターゲティングによって内容を変えるマスカスタマイゼーションが進んでいますが、この傾向が商業印刷、産業印刷業界にも波及し、個別化(パーソナライズ)印刷が可能なデジタル印刷技術の需要の高まりとともに、後加工処理のデジタル化の重要性も高まると考えております。中でも、印刷物をより魅力的に見せるデジタル加飾機の拡充は必須であり、デジタル加飾印刷機を世界で最初に商品化し、それ以降デジタル加飾印刷の市場を順調に形成してきたMGI社とのアライアンスの深化は重要と考えております。

3. パッケージ印刷市場への提供価値向上と地位確立

コニカミノルタは、現在、パッケージ用厚紙にも印刷可能な29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「AccurioJet (アキュリオ ジェット) KM-1e」をパッケージ印刷(紙器印刷)市場にも提供していますが、この紙器印刷市場は2018年から2028年の年平均成長率で+15%が見込まれる*2、事業拡大の鍵となる分野です。一方、MGI社は、2016年にドイツで開催された展示会「drupa(ドルッパ) 2016」において、段ボールにも印刷可能な、印刷・加飾・後加工を一貫して行えるシステム「ALPHAJET」の技術展示を行っており、パッケージ印刷業界が求めている、小ロット化、カスタマイズ化の要望に応える高付加価値デジタル印刷ソリューションとして業界初の製品化を目前にしています。コニカミノルタは、パッケージ印刷の現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するため、グローバルな営業力で蓄積してきた顧客接点を活用して「ALPHAJET」を市場に効果的に投入し、市場への提供価値向上と地位確立に努めます。さらに、将来的には前工程・印刷・後工程の全工程が自動で最終製品まで完成できる究極のデジタルシステムの提供を目指します。

Drupa2016に技術展示された「ALPHAJET」

4. プリンテッドエレクトロニクスおよびチップレスRFIDの早期事業化を目指す

コニカミノルタでは、カラー印刷と加飾印刷に加え、今後はプリンテッドエレクトロニクスやチップレスRFIDといった機能印刷の分野での価値提供も考えており、社会で必要とされる事業展開を検討しています。MGI社の子会社であるCERADROP社は、マテリアルサイエンスが進んでいるいくつかの有名大学の機能印刷研究に協力するなど、ラボレベルのプリンテッドエレクトロニクスを完成させています。今回の増資により、両社が今までに蓄積してきた成果のシナジーに加え、機能印刷の早期事業化に向けたマテリアル技術や生産技術の開発を加速してまいります。

【追加出資の内容】

2020年9月30日にMGI社株式を追加取得し、既存出資分とあわせて42.3%の保有となりました。

【MGI社概要】

社名 MGI Digital Technology
本社所在地 フランス フレンヌ
設立 1982年
従業員数 204名(連結)
事業内容 デジタルプリンター製造販売
売上高 6,817万ユーロ (2019年度)

MGI社のデジタル加飾印刷機は、コニカミノルタ製のインクジェットヘッドを100%使用しており、箔押しやエンボス加工など、商品の魅力を訴求する高付加価値印刷ニーズに対応しています。また、プリンテッドエレクトロニクス分野にも進出し、電子回路などの産業用印刷においても積極的な展開を図っています。

【今までの経緯】

コニカミノルタは、2016年に産業印刷業界へ本格参入し、デジタル印刷技術による印刷価値の最大化と印刷生産プロセス改善、印刷サプライチェーンの変革を実現することで市場を創出し、事業規模と業容の拡大を図ってまいりました。特に、ラベル・パッケージ市場(ラベル・紙器市場)ではデジタル化による多品種小ロット印刷の普及が加速しており、今後も需要が増加する重要な市場と位置付けています。
ラベル・パッケージ印刷では、印刷の後工程であるニス塗布、ラミネート加工、箔押し、型抜き(裁断)などにおいても、デジタル化による効率化の余地が大きく、コニカミノルタはMGI社の部分ニス厚盛や箔押しなどのデジタル出力機器を製品ラインアップに加えることで、産業印刷市場における存在価値を高めてまいりました。
この4年間で、コニカミノルタの産業印刷事業の規模は約2倍に拡大しております。

コニカミノルタは、ウィズコロナ、アフターコロナと言われる新しい事業環境においても、将来の成長が見込まれ競争優位を築ける領域に集中して投資を継続することで、事業の成長を実現してまいります。

*1:ここでは、通常の印刷の後工程として、部分ニス厚盛や箔押しといった装飾的な加工を施す機器の意味

*2:調査会社データを元にした当社予測

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