ニュースリリース

温度を“見える化”しデータ活用する
「温度モニタリングソリューション」を開発
生産現場のデジタルマニュファクチャリングに貢献

2021年12月16日

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)は、エッジサーマルカメラによる温度の連続測定データを保存して管理する温度モニタリングソリューション「FORXAI(フォーサイ) Temperature Monitoring App」(以下 TMA)を開発しました。
コニカミノルタジャパン株式会社では、12月22日にこのアプリケーションの提供を開始予定です。その後は、順次海外へも展開してまいります。

【 温度の“見える化”に取り組むコニカミノルタ 】

コニカミノルタは、顧客の“みたい”というニーズに応えるソリューションを提供することで、将来的な社会課題の解決に貢献することを目指しています。その中のひとつとして、ドイツの関係会社であるMOBOTIX社のサーマルカメラを利用した温度の“見える化”技術への取り組みがあります。

昨年は、新型コロナウィルス感染症拡大防止に貢献するためにサーマルカメラで人の表面温度を計測し、発熱の恐れがある対象を検知して通知する「発熱スクリーニングソリューションTSA(Temperature Screening App)」の提供を開始しており、現在も世界中の利用者の声を元に改善を続けています。また、この夏には、対象エリアの物体温度を面で常時監視し、視覚では見えない異常熱をいち早く検知して通知する「火災予防ソリューション」の提供をはじめました。この度開発したTMAは、検知して通知するスクリーニングを目的とした今までのものから一歩進んで、連続測定データを保存してモニタリング管理することを目的としています。

現在もMOBOTIX社カメラからのサーマル画像を活用した社会課題解決のためのソリューションを開発中で、温度を“見える化”する商材のラインアップをさらに拡充し、顧客の“みたい”の実現を目指してまいります。

【 TMAが提供する価値 】

1.設備稼働状態の監視の自動化を支援

生産現場において、設備稼働状態の監視の自動化はデジタルマニュファクチャリングを進める上で不可欠ですが、コニカミノルタは設備の温度に着目してこの自動化を支援するTMAを開発しました。
TMAは、自社の強みであるセンシング技術を活用したIoT システムで目に見えない温度を捉え、カラーマップ化します。生産設備に設置されている一般的な温度センサーは「点の温度データ」を測定しているため局所的なモニタリングに留まりますが、TMAでは-40℃から550℃までを測定できるサーマルカメラを用いて設備の表面温度を「面データ」として取得できるため、多くの測定点のデータが取得可能です。また、時系列に表面温度を追跡することで、広範囲にわたって設備の状態をモニタリングすることができます。
例えば、温度管理が重要な生産現場において温度履歴情報の提供や異常値の検出を行うことで、生産効率アップや品質向上に寄与します。また、熱の履歴や分布、時系列変化データの提供が、設備の保守や故障予測に有効であると考えています。

2.機能強化した「火災予防ソリューション」としても現場を支援

従来の「火災予防ソリューション」で異常温度を設定する際に、適切な閾値を割り出すためのデータが不足しているケースが多くありました。TMAの導入により、モニタリング対象の温度履歴から定常状態の把握が可能となり、実データに基づいた閾値の設定を支援します。
また、TMAを利用すれば4台までのサーマルカメラを一括管理することができ、従来難しかった、温度測定領域設定や温度情報の統合管理を実現します。


コニカミノルタは、これからも温度を面でモニタリングする本ソリューションを、様々な業種の顧客に提供し、現場のDXに貢献してまいります。

【 お客様のお問い合わせ先 】

コニカミノルタジャパン株式会社 画像IoTソリューション推進部
https://bs-offers.konicaminolta.jp/fm-mobotix-contact.html

【 画像IoTプラットフォーム「FORXAI」でAIの活用へ 】

コニカミノルタでは、MOBOTIX社のエッジAIカメラをベースに解析ソフトウェアなどを組み合わせて、画像からさまざまな事象を検知、解析する技術を確立しています。
この技術は、画像IoTプラットフォーム「FORXAI」を構成する「FORXAI Imaging AI」のひとつであり、今後はパートナー企業の技術も絡めて多様な価値を継続的に展開していきます。近い将来における展開として、クラウド連携によって接続できるAIカメラの台数を増やして統合管理を可能にし、それをビデオ監視サービス(VMS, VsaaS)とパッケージ化することで、より多くの価値をワンストップで提供できる環境の実現に向けて準備中です。

今後も「FORXAI」を通じて多彩なパートナー企業の技術や製品と連携しながら、サーマル画像をはじめとする画像IoTで、プラント、倉庫、物流エリアのモニタリングなど、さまざまな現場における「安全・安心」や「非接触・省力化」のニーズに応えていきます。

FORXAIサイト https://forxai.konicaminolta.com/

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