インド初の8K･LEDドームプラネタリウムに採用
マイソール大学内に2024年完成予定

【プロジェクトについて】

本プロジェクトは、インド科学技術省が管轄する宇宙物理学研究所（Indian Institute of Astrophysics、以下 IIA）が主導するもので、インドのカルナータカ州立大学であるマイソール大学内に8K･LEDドームプラネタリウム「COSMOS Mysuru(マイソール) Planetarium」が建設されます。LEDドームプラネタリウムの収容人員は約150名の予定で、2024年に完成を予定しており、インド初のLEDドームプラネタリウムとなります。
このプロジェクトは、Nirmala Sitharaman(ニルマラ・シタラマン)名誉財務大臣が中心となり、インド科学技術省、インド原子力省、国会議員地方開発計画基金(MPLADS)によって資金提供されており、インド政府の主席科学顧問室(Office of the Principal Scientific Adviser)からも支援を受けています。

【8K解像度でより優れたコントラストを提供】

RSA Cosmosは、インドのパートナー企業であるOrbit Animate(オービットアニメイト)社とともに、独自のテクノロジーで制御される8K解像度のLEDパネルからなる15m傾斜ドームを設置し、そこにフォトリアリスティックな表現を可能とする先進的デジタルプラネタリウムソフトウェア「SkyExplorer」を導入します。
LEDドームシステムは、広く使用されているプロジェクターで投映するドームシステムとは異なり、自発光のLED素子によって画像を生成するため、より高輝度で広い色域が可能となり、非常にリアルな美しい星空と天文ビジュアルを再現することができます。さらに、「SkyExplorer」との組み合わせで、今までにない画質、明るさ、比類のないコントラストレベルが実現でき、非常にリアルな画像を実現することができます。

IIA所長であるAnnapurni Subramaniam(アンナプルニ・スブラマニアム)教授・博士は、次のようにコメントしています。 「LEDドームの利点は、8K解像度でより優れたコントラストを提供出来ることです。一般公開されているこのような施設は世界で2つだけであり、いずれも同じコニカミノルタグループによって運営されています。」

【日本のLEDドームで得たノウハウを提供】

コニカミノルタグループは、LEDドームを設置した直営館として、2021年10月27日に「コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA」を、2022年3月24日に「コニカミノルタプラネタリアYOKOHAMA」をオープンしています。この2館の経験から得たLEDドームの設置、管理、運営のノウハウを活かし、インドでも画期的な没入型体験を提供します。
コニカミノルタグループが提供するLEDドームは、4Kから16K+までのあらゆる解像度での設定が可能で、ドームの直径や傾きも多様にデザインすることができます。これからも、LEDドームで培ったノウハウと技術を活かし、すばらしい体験を届けます。

■RSA Cosmosについて

RSA Cosmosは、宇宙の星に関するビッグデータを、フォトリアリスティックなデジタルCG映像として提供するデジタルプラネタリウム専業メーカー最大手の一つです。フランスの機械メーカーであるR.S.Automation社のプラネタリウム事業が独立して、2003年にRSA Cosmosが設立されました。その後、2009年にフォトリアリスティックな表現を可能とする先進的デジタルプラネタリウムソフトウェア「SkyExplorer」を開発して以来、事業を急拡大させています。2019年にコニカミノルタ傘下となり、現在は、宇宙の星に関するビッグデータを3Dで可視化する技術を活かして、B2B向けに製造業などの産業用ビッグデータを可視化する技術も開発しています。