密着! 米満怜選手の一日

トップレベルの競技者であると同時に、ビジネスパーソンとしての顔も持つコニカミノルタ陸上競技部の選手たち。今回は米満選手がどのような意識で業務と競技に取り組んでいるのかをご紹介します。

PROFILE

米満 怜(よねみつ れん)
2020年入社。生産・調達本部 間接財調達部に所属。間接財購買システムの支払い遅延防止業務、業務改善を目的としたデータ分析の業務を担当している。
米満 怜(よねみつ れん)

米満怜選手 一日のスケジュール

5:30 起床

5:45 補強トレーニング
朝練習前の10分間、トレーニングルームで自主的に補強トレーニングを行うのが米満選手のルーティン。その目的は「故障リスクの回避」。ストレッチや動き作り、腹筋・背筋への刺激を入れ、寝起きの体を目覚めさせ動きをよくすることで走る準備を整えます。 こうした日々の小さな行動にも、米満選手の意識の高さと高い目標を目指す決意が感じられます。

トレーニングルームでストレッチ、動き作り、腹筋&背筋などを行い走る準備を丁寧に整えます。

5:55 朝練習
コニカミノルタ伝統の朝練習。選手全員で集合してから50分ほどの合同ジョグを行います。

8:30 出社
米満選手の職場は東京サイト八王子にある間接財調達部。業務に関わるさまざまな物品やサービスを、 本社のみならず世界中の子会社やグループ会社を含む全社にわたって横断的に管理する部署です。そのなかで米満選手は、間接財購買システムの国内外への展開と保守業務を担当するチームに所属。支払い遅延防止業務やデータ分析に携わっています。
心掛けているのは迅速で丁寧な仕事。それに加えて楽しむことも大事にしています。 「デスクワークが中心で成果がすぐには見えにくい業務なので、自分自身で日々の目標を設定し、それを達成することで面白さと成長を感じられるようにしています」

12:00 昼食

社員食堂では栄養バランスを考えて日替わりメニューをチョイス。アスリートの視点でメニューを選んでいます。

13:00 オフィスワーク
間接財購買システムの展開にあたってオンライン説明会が行われる際には、米満選手はシステムの使用方法の説明を担当しています。現在は国内の各事業所に順次展開中ですが、その後中国、マレーシアなどアジア各国、さらには欧米の各事業所への展開が予定されています。グローバル企業のビジネスパーソンとして、インターナショナルなコミュニケーション力は欠かせません。

オンライン説明会では、米満選手は操作時のよくある間違い事例の説明を担当。

14:30 午後練習
この日の午後練習はトラックで行いました。ウォーミングアップのジョグの後に動き作りのドリルを15分ほど行ってから、メインのメニューに入ります。

 

今日は300m×5本。速いスピードに身体をならしつつ、次回の練習に向けて刺激を入れるという目的があります。「余裕を持っていい動きができた」という米満選手。野口拓也コーチからも「悪くないね」との評価をもらい、いい感触を得られているようです。
練習で米満選手が大切にしていることは「その日の目標を達成すること」。会社の業務と同じように、目の前の目標をひとつひとつクリアしていくことが大きな目標を達成することにつながる、という考え方で取り組んでいます。

18:30 夕食

20:00 身体のケア
日々の身体のケアも欠かしません。ストレッチ、筋膜リリース、そして入浴時には水風呂と湯船に交互に浸かる交互浴を行ってリカバリーを促します。

22:00 就寝

職場インタビュー

業務と競技の両立について米満選手に、そして職場の上司であるウォン・ホンジャンさんには米満選手の職場での様子についてお話を伺いました。

職場に一体感をもたらす愛される存在です

職場の先輩社員、ウォン・ホンジャンさん

ウォン

「米満さんにはシステム利用者とのコミュニケーションやデータ分析を担当してもらっています。陸上競技部との両立で忙しい中でも、必ず責任を持って仕事を実行してくれています。毎週金曜日の午前中、部内で進捗を共有する報告会があるのですが、米満さんにはいつもトリを務めてもらっていて、そこでは場を和ませる一発ギャグを披露してくれたりもするんですよ(笑)。いつもは物静かな印象なのですが、こういう意外な一面もあるんです。部内のみんなから愛される存在ですね。また、業務も陸上競技もがんばっている米満さんは職場に一体感を与えてくれています。駅伝の際に部単位で制作する応援動画では、部署を挙げてストーリー仕立ての動画を作って米満さんへの熱い応援の気持ちを表現しているんです」

業務と競技、どちらも全力で取り組むことで一流に

米満

「以前は業務の失敗を練習中に考えてしまったり、競技でうまくいかないと業務に影響したりと、切り替えに悩んだこともありました。しかし、業務と競技、それぞれに集中するよう意識し出してからは、感情のコントロールもできるようになりました。長期的な目標から短期的な行動へと落とし込んでいくところなど、業務と競技には共通点があると感じています。結局中途半端だとどちらもダメになる。両方に全力で取り組むことで一流に近づけると思っています。

米満

職場のみなさんはすごく元気で、それに助けられることもよくあります。昨年度、駅伝でうまくいかないことが多く悩んでいた時期に、サロモフ・アブロル部長から「絶対大丈夫、必ずできる」と声をかけていただき泣きそうになりました。本当は僕がみなさんに力を与えなきゃいけない立場なのですが、僕の方がいつも元気をもらっているんです」

ウズベキスタン、中国、マレーシアなど、インターナショナルなメンバーが揃う間接財調達部。写真左がサロモフ部長。

米満選手の1日、いかがでしたか? 業務での学びを競技に、競技での気づきを業務に活かしながら一流を目指し努力を続ける米満選手。あたたかい職場の仲間から応援を受けながら、競技者としても企業人としても日々成長を続けています。

トップレベルの競技者であると同時に、ビジネスパーソンとしての顔も持つコニカミノルタ陸上競技部の選手たち。彼らは普段どんな職場で、どんな業務に携わっているのでしょうか。今回は名取選手の職場におじゃまして、そのお仕事ぶりと職場での素顔をご紹介します

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