Q：昨年11月の東日本実業団駅伝でニューイヤー駅伝の出場を逃がしてからの1年、どのような想いですごしてきましたか？

宇賀地：不安や焦りといったネガティブな想いが多かったことは事実です。でも、選手やコーチたちが自分たち自身で苦しい想いを乗り越え、自分たちを見つめ直して取り組んできたことで、チーム全体がポジティブな想いに変わっていくことができました。

Ｑ：監督として指導するときに、特に意識した点はありますか？

宇賀地：シーズン前半は、私自身が前に出て声をかけることが多かったんですが、夏にある選手と話す中で、「もっと信じてドーンと構えてくれてもいいのに」と直接伝えてもらう機会があって。そこで自分の中で気づきがありました。夏以降は意識して、それまでよりも引いてみるようにしてきました。

Q：今年のチームは昨年と比べてどう違いますか？

Q：宇賀地監督にとって「ニューイヤー駅伝」はどういうものですか？

宇賀地：これまで個人としては、特に大きなものとしてとらえていませんでしたが、やはり実業団陸上では、何よりも大きなスポットライトを浴びる大会ですし、我々がコニカミノルタ陸上競技部としての存在意義を唯一にして最大に発揮できる場所、証明できる場所だったんだと、前回出場できなかったことで感じましたね。

Q：初めて監督として出場されることになりますが。

宇賀地：本当であれば昨年だったはずだったので、「初」と言われることに対しては、僕自身は受け入れがたいというか、本当に申し訳ない、という気持ちが強くなりますね。でも、コーチじゃない立場で関わるのは初めてなので、より責任が増すことを感じています。リアルな話をすると、監督は責任者として「監督のエリア」（監督は一部屋に集まる）から基本的に動けないんです。現場には行けず放映をみる形になり、状況次第では、レースの状況がつかみにくいだろうなと想像しています。

Q：テレビに放映される位置でレースしてほしいですね。ところで、ニューイヤー駅伝に向けて、特に注目してほしいところはありますか？

宇賀地：去年までは、私達スタッフも特にスタッフがコニカミノルタというチームの歴史とかに縛られていた部分が強かったと思います。それを選手に若干押し付けていたところもあったと思うんですよ。でも今はもうそれを自分たちで手放しちゃいましたし、本当の意味でチャレンジャーとして臨める大会になります。いま選手たちをみていると、とても前向きにニューイヤー駅伝を楽しみにしているのが伝わってきます。明らかにきつい練習でも、すごく前向きに取り組めているんです。そういうポジティブなチャレンジャーの姿を見てもらえたらと思います。

Q：ファンの皆さんへひとことお願いします。