ニュースリリース

コニカミノルタ、「U-Bix 480」が複写機遺産に認定

2018年10月19日

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)の前身である小西六写真工業株式会社が製造した国産技術による最初の間接乾式電子写真複写機「U-Bix(ユービックス) 480」が、一般社団法人日本画像学会(本部:東京都中野区本町2-9-5 東京工芸大学内、会長:面谷 信、以下 日本画像学会)が創設した「複写機遺産」の認定を受けましたのでお知らせいたします。

小西六写真工業の最初のPPC複写機(普通紙複写機)であるU-Bix 480は、1970年にビジネスショーで発表、1971年1月に発売されました。国産技術による最初の間接乾式電子写真複写機として、また、優美な画質に加えてコピーコストが従来の半額という低価格が大きな反響を呼び、生産が需要に追い付かないほどの好評を博しました。これ以後、複写機はカメラ、フィルムと並ぶ主力製品となっていきます。

コニカミノルタは、半世紀近い時を経たU-Bix 480が歴史的に価値ある技術、製品として日本画像学会から高く評価されたことを励みとし、デジタル時代の今、お客さまや社会にデジタル変革を通じて新たな価値を提供する製品・サービスの創出に邁進してまいります。

複写機遺産について

複写機遺産は、日本画像学会により学会の創立60周年を記念して創設されました。世界をリードする日本の複写機産業の原動力となった初期の複写機の、技術的、社会的功績を顕彰し、現存する歴史的複写機に採用された技術を長く記憶にとどめ、後世に伝えるために複写機遺産認定事業が開始されました。今回が第一回目の認定です。

U-Bix 480の技術概要

当時のPPC は、感光体の現像にカスケード方式を用いることが主流であり、タイプライターや印刷文字などの線画像に対応するものでした。酸化亜鉛感光体と磁気ブラシ現像方式を採用したこの機械は、B4毎分8枚の複写速度で階調画像やべた黒、すなわち写真や鉛筆による手書き文字を複写できることが大きな特長でした。このU-Bix480の開発は、ゼロックス特許をいかに回避するかの戦いでもありました。シート上の酸化亜鉛感光体がマスターキャリッジの両面に取り付けられた独自の構造になっており、光学系は露光用ハロゲンランプ、V ミラーと屋根型プリズム付レンズで構成されています。帯電極も光学系と一体で動き、原稿の操作と同時に感光体の帯電、露光が行われ、操作が完了するとマスターキャリッジが回転し、現像・転写・分離・クリーニングなど一連のプロセスが行われます。分離はサクションヘッドの搖動により、クリーニングは、クリーニングランプとファーブラシで行われ、定着は非接触の熱板式を用いています。

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