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ガバメイツ、介護業務のデータ連携を実現し、
愛媛県が取り組む介護業務デジタル化事業を支援
8つの介護施設に「HitomeQ ケアサポート」を導入

2022年10月7日

株式会社ガバメイツ
コニカミノルタQOLソリューションズ株式会社

株式会社チェンジ(本社︓東京都港区、代表取締役兼執行役員社長︓福留 大士、以下 チェンジ)とコニカミノルタパブリテック株式会社(本社︓東京都千代田区、社長︓別府 幹雄、以下 コニカミノルタパブリテック)の合弁会社である、株式会社ガバメイツ(本社︓愛媛県松山市、社長︓別府 幹雄、以下 ガバメイツ)とコニカミノルタQOLソリューションズ株式会社(本社︓東京都千代田区、社長︓三浦 雅範、以下 コニカミノルタQOL)は、愛媛県が今治市を実装フィールドとして市内介護老人保健施設8施設約600床に「HitomeQ(ひとめく)ケアサポート」を導入*1し、自治体業務の可視化を通して行政DXに先進的に取り組む愛媛県介護業務デジタル化事業を支援いたします。
都道府県主導で同一自治体の複数の施設へ「HitomeQ ケアサポート」が導入されるのは全国でも初めてで、市内全域の要介護者の分布や状態を把握するというこの取り組みは「匿名性を担保しつつデータ利活用が可能な先進的な事例」に成り得るものとして期待できると考えています。

【導入の背景】

愛媛県とガバメイツはかねてから、職員の多大な業務負荷を軽減するために業務の可視化を進めてきました。その結果、住民サービス向上に直結する福祉サービスの介護認定業務が負荷の大きい領域であることがわかり、福祉サービスの業務改善が住民サービスレベル向上に直結する政策課題であることがわかりました。この政策課題は、高齢化が進む地方都市に共通する課題であり、「デジタル田園都市国家構想」実現のためにデジタル庁が推進する「データ連携基盤」の構築を進める上でも意識すべき課題と言えます。
また、離島や山間部を有する愛媛県においては、住民への医療や介護サービスレベルを住む場所によって格差を生まないことが重要となります。そこで、今年度から愛媛県がリーダーシップをとり、今治市や今治市医師会とも密に連携して介護分野のDX化に積極的に取り組んでいる中で、データ連携が容易な「HitomeQ ケアサポート」の導入が有効であると愛媛県が判断し、この度の導入となりました。

【HitomeQ ケアサポートについて】

「HitomeQ ケアサポート」は、居室の天井に行動分析センサーを設置し、施設利用者の行動パターンから生活リズムを導き出し、見守り機能として介護士のスマートフォンに映像で通知すると共に、行動を直上から全体に俯瞰し分析するシステムです。利用者の小さな変化も捉え、ケア品質に充てることで、人材不足が深刻化する介護業界において、データに基づいた新たな介護業務支援をトータルで行うことが可能になります。また、取得したデータを分析することで、介護施設の業務実態を可視化し、より良いオペレーションを提案するコンサルティングサービスも展開しています。
施設利用者の活動および行動のデジタル化は、医療・介護関係者や自治体とのデータ連携を可能にし、例えば、データ活用による要支援・要介護認定業務の効率化や、ケアマネージャーとの情報共有の円滑化などを図ることができます。これにより、今後の介護業界全体の業務負担軽減や介護の質向上に寄与できるものと考えています。

【「HitomeQ ケアサポート」導入の価値と展望】

この度の「HitomeQ ケアサポート」導入では、手始めに介護業務のデジタル化を促進し、介護スタッフの負担軽減に寄与します。そして次の段階として、福祉サービスにおける「データ連携基盤」との接続を充実させるため、「HitomeQ ケアサポート」内に蓄積される利用者の生活リズム、スタッフの行動情報、施設情報を「データ連携基盤」に匿名化して送信し、交通や医療など他サービスとのデータ連携を可能にすることで、DXを活用した新しいまちづくりに貢献していきます。
なかでもガバメイツが重点的に行う分野は、「HitomeQ ケアサポート」からの画像データを活用した介護認定プロセスのDX化です。これに関しては、すでに2021年から三重県で実証実験*2を行ってまいりましたが、今回のように1自治体でこれだけのまとまったデータが収集できる事例は全国的にも例がなく、「匿名性を担保しつつデータ利活用が可能な先進的な事例」にできるものと期待しています。

【導入予定施設】

医療法人順天会 介護老人保健施設八惠苑
医療法人滴水会 老人保健施設燧園
医療法人厚仁会老人保健施設養老の里
社会福祉法人恩賜財団済生会 今治老人保健施設希望の園
医療法人三省会 老人保健施設ときわ園
医療法人聖ルカ会 介護老人保健施設さくら苑
医療法人隆典会 介護老人保健施設シルビウス・ケアセンター
医療法人陽成会 介護老人保健施設ヒロセ           (以上8施設)


これからもガバメイツとコニカミノルタQOLは、人手不足に悩む介護分野のDXに取り組むことで、介護スタッフの負担軽減とデータ利活用による介護の質向上に寄与するとともに、スマート社会づくりに貢献してまいります。

■株式会社ガバメイツとは

株式会社チェンジとコニカミノルタパブリテック株式会社の共同出資会社。全国自治体業務のDX化を推進し、地域間格差のない世界を目指します。社名はGovernment(行政)とMates(仲間達)を合わせた造語で、自治体に寄り添い、共に課題を解決していく真のパートナーとしての存在である意味を込めて名付けられました。愛媛県に本社拠点を置くことで、「地方発」のプラットフォーマーとして全国自治体業務のDX化を推進していき、国が提唱する「デジタル実装を通じた地方活性化」の実現を推進します。


*1今年6月に「デジタル田園都市国家構想推進交付金事業(TYPE2)」に採択された愛媛県の「多極分散を志向した強靭なデジタルまちづくり」事業においてガバメイツが受託した、今治市における「介護業務支援システム導入等業務」の一環として実施。

*2総務省の実証事業として2021年6月から2022年2月に三重県の3法人4施設で実施された。

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