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技術紹介

「布に印刷する」

従来の7つの染色工程を、4工程カット。
コニカミノルタ独自の水を使わない
環境にやさしい「布に印刷する」技術とは?

「布に印刷する」って
どういうこと?

色や柄のある布を作るには、色染めした糸を織る方法(織物)や、布を色で染める方法(染色)があります。この染色において、布に絵柄を印刷することを「捺染(なっせん)」といい、コニカミノルタはこの「捺染」を得意としています。

従来の捺染の手順は、まず絵柄の「版」を作り、スクリーンやローラーで糊を溶かした染料を布に塗り込み、模様を印刷するというもの。この工程には多くの時間と、大量の水が必要でした。そこでコニカミノルタは、水を使わず、短時間で布に印刷をする技術を開発。1999年に廃水レスのインクジェット技術によるデジタル染色プリンターの第1号機を誕生させました。

プログラムされたテキスタイルを
忠実かつ美しく再現する「NASSENGER10」

ここがポイント!

コニカミノルタの
「布に印刷する」技術

POINT

01

水や大気を汚さない染色

従来のデジタル染色はインクジェット印刷の後に、発色を良くするための「蒸し」や残った染料を取り除く「洗濯」など、環境負荷の大きい工程がありました。コニカミノルタはこの「蒸し」「洗濯」工程をカット。独自の新規顔料インクによる染色技術を開発し、廃水レスかつCO2排出量の少ないデジタル染色を実現しました。また近年では、染色工程で水の再利用をするなど、より一層サステナブルなデジタル染色を叶えるために機器の改良もつづけています。

従来のデジタル染色と排水レスデジタル染色の工程比較の図

POINT

02

心地よい肌触り

「蒸し」「洗濯」工程をカットするためにコニカミノルタが開発したのが新規顔料インクです。この新たな顔料インクは、従来の顔料が持つ「色のくすみ」「風合いの劣化」という弱点をクリアし、「印刷していないような布本来の柔らかな肌触り」を実現しました。ここに生かされているのが独自のインクジェット技術と、祖業であるカメラ・フィルム事業で培った光の作用を利用した設計技術(光学設計技術)など。これらを融合して環境にも肌にもやさしいアパレルに適した染色を実現しています。

POINT

03

丈夫なヘッドで安定的な生産を

インクジェットヘッド(インクを布に噴射する部分)の寿命を比べてみると、一般的な産業用プリンターのものが約1年なのに対し、コニカミノルタのものは数年にわたって利用されることもあるなど、とても丈夫です。これは長年の研究開発においてコニカミノルタに蓄積された技術によって実現できるもの。インクジェットヘッドの寿命が長くなれば、通常30分から1時間はかかるヘッド交換や、取り寄せなどによる時間のロスが削減可能に。機械をストップさせる時間が少なくなり、お客さまの製造がより安定的に進められるというメリットがあります。

インクジェットヘッドの耐用年数の図

POINT

04

デザインをもっと自由に

コニカミノルタのデジタル染色プリンターでは、従来の捺染で必要だった「版作り」が不要になりました。これにより印刷のコストと時間を大幅に削減。デザインの自由度の向上を可能にしました。コニカミノルタのデジタル染色プリンターであれば10mからのテスト印刷も可能。デザイナーのアイデアをすぐにカタチにすることができます。さらに受注から納品までを短納期で行えるため、余分な在庫を抱える必要がなくなり、これにより売れ残った衣服の廃棄問題にも貢献しています。

イタリアメーカーとのコラボレーションで生まれた色彩表現豊かなドレス

イタリアメーカーとのコラボレーションで生まれた
色彩表現豊かなドレス

ZOOM IN ON THE TECH

主要パーツはすべてコニカミノルタ製。
だからこそお客さまの要望に寄り添える

コニカミノルタの捺染プリントサービスの特徴は、プリンター本体、インクジェットヘッド、インク、ソフトウェアなどの主要パーツをすべて自社で開発し、提供している点です。これらの特徴を熟知しているからこそ、「特殊な生地に印刷したい」「オリジナリティのある色味を出したい」「印刷前に色味をしっかり確認したい」など個別のオーダーへの対応も可能に。お客さまの声をもとに技術者がチームとなり、それぞれのニーズへの解答を見つけていきます。

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主要パーツはすべてコニカミノルタ製
だからこそお客さまの要望に寄り添える

コニカミノルタの捺染プリントサービスの特徴は、プリンター本体、インクジェットヘッド、インク、ソフトウェアなどの主要パーツをすべて自社で開発し、提供している点です。これらの特徴を熟知しているからこそ、「特殊な生地に印刷したい」「オリジナリティのある色味を出したい」「印刷前に色味をしっかり確認したい」など個別のオーダーへの対応も可能に。お客さまの声をもとに技術者がチームとなり、それぞれのニーズへの解答を見つけていきます。