第1回ユーザー会 開催

ケアサポートシステム(旧ケアサポートソリューション)をご導入頂いた施設様をお招きして念願のユーザー会を開催致しました。
導入施設様の横のつながりを創出するユーザー会。今回はケアサポートシステムについての意見交換の様子を記事形式でお届けします。

介護業務を効率化し、サービス品質の向上を可能とするシステムとして注目を集めているケアサポートシステム。今回は、そのケアサポートシステムを導入している4つの介護施設から5人の職員に集まってもらい、情報交換を行って頂きました。

杞憂に終わったICT化への不安、反発

ウェルケアガーデン久が原
松山貴一さん
(ケアディレクター兼副支配人)

――最初に皆さんの勤務先の概要、現在の職務の内容などをお話しいただけますか。

松山

ウェルケアガーデン久が原の松山です。「自立支援介護」をうたい、昨年10月にオープンしました。全体では91床ありますが、月に7〜8人ずつ新規入居があり、現在は50人まで入居していただいています。私はケアの統括を行っています。

小倉

ケアホーム西五反田の小倉です。社会福祉法人さくら会の高齢者複合施設内にあり、2〜4階の3フロアに27人ずつが入居しています。このうち4階の認知症専用フロアにケアサポートシステムを導入しました。私は施設課長を務めています。

駒崎

同じくケアホーム西五反田の駒崎です。私は4階の認知症フロアを担当しており、毎日ケアサポートシステムを使っています。

並木

木下の介護のライフコミューン川崎の並木です。私どもは介護付き有料老人ホームで全体では217床あります。6フロアある規模の大きな施設で、私が担当する3階の認知症の方が多いフロアで導入しています。

小川

ネオ・サミット茅ヶ崎の小川です。私どもは50 床の介護付き有料老人ホームで、介護ロボットを積極的に活用するなかで、ケアサポートシステムも導入しています。私は生活サービス課の課長代理を務めています。

――今、介護の現場でロボットやICTを活用しようという声があがっていますが、皆さんの職場でケアサポートシステムを導入した際の反応をお聞かせください。

小倉

私たちの施設では、かなり反発があり、「導入するなら辞める」とまで言う職員もいました。しかし、研修をコニカミノルタさんに組んでもらえ、現在は問題なく使えています。それを理由に辞めた職員もいませんし、今は不満も出ていません。事前に摩擦はありましたが、導入してみれば大きな問題はありませんでした。

駒崎

実際に使ってみれば使い勝手は良く、特に日常でスマホを使える職員は、すぐに慣れました。

並木

導入の直前は、不安でしかたがありませんでした。それでも、職員の間で何回も話し合いながら慣れていきました。年配の職員も若手職員から教えてもらい、だんだんと慣れていきましたね。

小川

私どもの施設では、ナースコールやPHSを置き換える形で導入し、今は誰もが常にケアサポートシステムのスマホを身につけるようになっていますね。

ケアホーム西五反田
小倉貴之さん(施設部施設課課長)、駒崎真理さん(介護スタッフ)
入居者のプライバシーに配慮しつつ、転倒などの確認および記録が可能なことは、ケアサポートシステムの大きなメリットとなる

入居者や家族に対して安心材料を提供

――導入に際して、入居者の方への説明という点での苦労はありませんでしたか。

小倉

センサーで居室を見守ることは、ご家族様への説明が難しいと思っていました。プライバシーの確保面で不安を招くと思ったのです。

しかし、「転倒の危険が少なくなるのなら大丈夫です」という方が多く、杞憂でした。ご家族様が求めているのは、入居者様に事故がないように過ごせることです。センサーによる見守りは、PRポイントになると気づかされました。

松山

私どもでは施設開設時からケアサポートシステムを導入したのでパンフレットに記載していました。

並木

センサーが部屋に付き、スマホを介して部屋の様子がすぐにわかることで、安心感が高まるという声は、私たちの施設でも聞きますね。

――導入されて何かメリットはありますか。業務の効率化につながった具体例を教えてください。

松山

一番のメリットは、転倒事故があったときに映像記録が残っていることです。転倒の状況を後から確認でき、環境を整備し直せます。たとえば、テーブルの位置が悪かったから、位置を変えようなどと検証できるのは大きいですね。ただし、センサーがあっても100%事故を防げるわけではないことは、ご理解いただくように説明を重ねています。

小倉

導入当初に、転倒して家具に顔を突っ込んでしまった方がいらっしゃいました。顔に痕が残り、「職員が何かしたのではないか」と、ご家族様に不信感を持たれました。しかし、転倒時の映像をご覧になって納得いただきました。誰も見ていなかったので、記録がなければ、問題が紛糾したかもしれません。頭部を強打しているかも、はっきり確認できるため、医師に正確に伝えられる点も安心です。介護施設で事故原因がわかる意義は本当に大きく、事故を3分の1くらいに減らせていると思います。並木 居室での転倒は、「こんな風に転んで、頭も打ったかもしれない」と心配しなければなりませんでした。頭を打ったと確認できれば、「受診しましょう」と判断できます。

ライフコミューン川崎
並木恵梨子さん(介護スタッフ)

松山

普段は何もない方が居室で転んでも職員はなかなか気づきません。今はすぐに分かって対応でき、実際に、自立の入居者様が倒れて動けなくなり、駆けつけたら「すぐに助けに来てくれてありがとう」と感謝されました。

小倉

重大事故が起きた時のエビデンスになるというのは大きいと思います。どのような事故でも、必要な対応は行っていたと、映像を証拠として提出できます。その安心感は大変なものです。

「見て駆けつけの機能」で無駄な動きが減った

――そのほかにもメリットがあれば、教えてください。

小倉

居室でセンサーのアラート音を鳴らさないのも良いですね。これまでは、遠くの居室から音がしたら、走って駆けつけないといけなかった。これがしんどいので、辞めようとした職員もいたほどです。

駒崎

今は走る前に映像で居室内を確認し、駆けつけるべきかを判断できます。

並木

認知症の方のいるフロアでは徘徊される入居者様が、ご自分の部屋がわからなくなっているときにすぐに駆けつけられるので、安心です。

小倉

仕事の優先順位をキチンとつけることができます。本当に助けが必要なところへ的確に行けますし、職員一人ひとりの判断に任せられます。やみくもに動かず、必要なサービスを先に提供できるわけですから、少人数で多くの方をケアでき、サービスの質の向上にもつながります。

駒崎

「この方はこういう行動をする」という判断もできますから、心に余裕を持って動けますね。

小川

居室のセンサーが反応したら、すぐに映像で本格的に動き出したか確認できるので、対応も間に合いやすいですね。映像を見て大丈夫なら、ほかの入居様への対応を先にできます。ナースコールも、以前は廊下まで音が響いていましたが、今はスマホが鳴るだけですから、「施設が静かになりましたね」と、ご家族様からも好評です。

小倉

以前に使っていた見守りセンサーではPHSの着信音も鳴るのですが、気づいて走って行っても、すでに入居者様が動いていることもありました。今は、タイムラグなく画面を確認できますし、対応が迅速にできます。

職員の負担を軽減し空き時間を創出

――職員の方の負担という点ではどうでしょう。

並木

私の担当フロアには、徘徊される方が3人いらっしゃるので、夜はほかの仕事に集中できませんでした。今は確認してから動き出せるので、無理なく事務的な仕事もこなすことができます。

小倉

特に、夜勤の負担が減っています。今までは新人の夜勤専任の職員は疲弊が大きかったですし、職員が2人いても、手がふさがってしまうことが多かったのですが、1人で対応できる場面が増えました。これは大規模な施設では大きなメリットです。

駒崎

これまで夜勤では、立ちっぱなしで、あちらこちらに走り回っていました。心配だったため、時間があればフロアを巡回していました。今はパソコンに向かって記録業務をする余裕があります。

小倉

ケアサポートシステム導入前は、夜勤専任の人から「この職場は忙しすぎる」と言われていました。導入後は、大きな不満が出ていません。巡回の頻度を減らせたのは、大きな改善です。

――事務的な業務に関してはいかがでしょう。

並木

食事、排泄、入浴などの介護記録の作業もスマホからできるので、事務に使う時間が短縮できます。その空いた時間を、話し合いや他の仕事に使えます。

ケアサポートシステムは私の担当フロアだけで使っていて、ほかのフロアのスタッフからは「使うのが大変そうだ」と言われますが、慣れてしまえば、すぐに記録できるので楽です。パソコンの画面でも記録が一目で確認できますから、体調などの把握もしやすくなりました。

ネオ・サミット茅ヶ崎
小川公美さん
(生活サービス課 課長代理)
ユーザー会は終始なごやかな雰囲気で進行。ケアサポートシステムのみならず、お互いの取り組みについても情報交換が行われた

――できた空き時間をどのように活用していますか。

松山

駆けつけなどの時間が短縮できた分を、入居者様のアクティビティに使え、お元気になってもらえます。今は本当に危険かどうかがわかるので、ピンポイントで注力できます。

小倉

レクリエーションやコミュニケーションに回せる時間ができ、大勢の入居者様を集めてレクリエーションができるようになっています。

並木

動きに無駄がなくなり、記録も場所を選ばずにできるので、時短が進んでいます。自分は「今のうちにこれをしておこう」と考える余裕ができます。

小川

駆けつけ業務がなくなった分、居室のオムツの補充、居室担当者の業務の報告、面談も十分できるようになりました。職員間のコミュニケーションも増えていますね。

入居者からも「ありがとう」の声が増加

――職員に心理的・時間的に余裕ができることで、どのような変化が起きていますか。

並木

職員が忙しさでピリピリしていると、入居者様も不安になります。でも、職員が余裕を持って入居者様にお声をかけると、「お話しできてうれしい」などの反応が返ってきます。

駒崎

ご家族様の信頼に応えられるというのが何よりですね。転倒事故などでも、きちんと説明できますから。

並木

以前は、ご家族様からも「忙しそうで大変ですね」と心配されるくらいでした。入居者様のヒゲが伸びているのに気づかないほどで、ご家族様に「忙しいから大丈夫ですよ」と気遣われてしまうこともありました。導入後は、ちゃんと気づいて処理できるようになり、感謝の言葉もいただけます。

松山

私は、他の施設から訪ねてきたスタッフにケアサポートシステムを勧めています。仕事の流れを見てもらうと、「やっぱりすごい」という反応が多く出ます。こうしたシステムが普及することで、介護の仕事への信頼性が上がると良いですね。

――ケアサポートシステムを導入した各施設の様子がよくわかりました。本日はありがとうございました。

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