モデリングを超えて、
デジタルモデルがつなぐ世界
INTRODUCTION
事業と共に変わりゆく
モデリング
手に取れる「カタチ」が存在するもの:例えば家電製品や自動車が代表例ですが、その製作過程では必ず実物または実物を模したシミュレーションでカタチの出来栄えを確認します。近年次々とあらわれるデジタルサービスは手に取れないですが、実物の世界にはモデリング(立体物作成)という仕事が欠かせません。
私たちデジタルモデルチームは、3D CADやCGツールでコニカミノルタ製品のモデリングを行い、3Dプリンターで実物大のモックアップ(試作模型)を作成するなど、製品化される前のカタチの検討を行ってきました。現在はモックアップを作るだけの業務から発展し、製品を取り扱う環境のシミュレーションを行う、あるいは提案資料に用いるデジタルモデルの創成なども手がけています。
時代と共に事業の姿が変わりゆく中で、デジタルの業務にも対応した「デジタルモデル」チームの取り組みをご紹介します。
ACTION - 01
3Dによるチャレンジ
コニカミノルタはその長い歴史の中で、元々はカメラやコピー機など様々なプロダクトを開発してきた会社です。そうしたプロダクト開発の中でハードウェアデザインのモックアップ作成を行い、3D CADの導入をきっかけにデザイナーの3D構築のサポートを行ってきたのが今日のデジタルモデルチームです。
こうした業界ではデザイナーとモデラーのように役割が区分けされているケースが多いですが、私たちデジタルモデルチームはモデリングに特化せずモデルを使ったデザイン開発業務にも立ち会い、時には最適な形状の提案を行うなど積極的な関わりを持っている点が特長だと考えています。
またコニカミノルタは手に持てるサイズのプロダクトだけではなく、インクジェット捺染機のような超大型のプロダクトや、プラネタリウムのような空間もデザインの対象になっています。これらの実物大の模型を作ったら大変な費用がかかりますので、3D CADで構築した世界をVRヘッドセットで確認してもらうなど、新技術にも積極的にチャレンジしてきました。
こうしたシミュレーションを繰り返す中で、プラネタリウムのドーム内やガス漏れの危険がある工場などに、実際の人間を配置して動きを確認するニーズが生まれました。
ACTION - 02
デジタルヒューマンから
キャラクター創成へ
私たちが作成したデジタルヒューマンが3D CGの世界で「実際の人間」として活用されるまでには時間がかかりました。当初はそのCGに合わせた人物写真を探して配置していましたが、例えば医療の現場で製品を配置し動線確認をするためには、よりリアリティのある「実際の人間」が求められたのです。
デジタルヒューマンの配置により装置のサイズ感や操作位置、使用時の姿勢までを具体的に示すことで、数字や図面では伝えにくかった人と製品の関係を可視化しました。その結果、オフィスや医療現場、工場など開発の現場で活用され始めました。
当初は開発効率や安全性を求めて創成・導入したデジタルヒューマンですが、当社の事業に合わせて様々なバリエーションモデルを作成したところ、開発現場だけではなく、顧客との商談に使う資料に活用したいという声があがるようになりました。
例えば四コマ漫画のように人物が登場するシナリオを描いたとしても、その人物のさまざまなポーズを変更した写真を撮ると大変な手間と費用がかかります。同一人物の連続シーン再現には3D CGが向いているとわかった瞬間から、新たなキャラクターの創成が始まりました。



ACTION - 03
デジタルモデルの反響
空間中のシミュレーションに用いるデジタルヒューマンは人間さながらのリアリティが求められますが、提案資料に入れる3Dキャラクターはデータを軽く簡素化することが必要です。また、各事業に応じてオフィス、印刷工場、医療現場、工場などで実際の活用シーンに応じた衣装や個性が求められます。
こうしたニーズを踏まえて作成されたキャラクターは、オフィス系アプリケーション資料に埋め込むとマウスで拡縮や回転させることができ、提案時の説得力向上に役立ちます。さらに高まるニーズにこたえて多様なバリエーションを増やすことで、今日では20キャラクター、700体以上を数えるまでに広がりました。
これらのキャラクターは各事業に案内することはもちろんですが、社内サイトに専用ページを設けることで様々な人たちに活用する機会を提供しています。また海外の販売会社にも専用ページを案内することも始まっており、社内イベントや展示会での活用事例も出てきています。



OUR DESIGN
技術の進化を超えた、
各自の想い
3D CADはその歴史上、航空機の開発やそれを飛ばす際の気流シミュレーションから始まっており、実物制作にかかるコスト低減が大きな目的でした。ですが技術というのは発展の過程で様々な派生技術を生み、さらに違う技術と融合して発展します。
例えばゲームの世界ではモーションキャプチャーが当たり前のように活用されていますが、私たちがコニカミノルタの中で扱うプロダクトではまだ導入が始まったばかりです。また生成AIでも3Dデータの生成は驚くべき進化を続けていますが、実際のプロダクトへの応用はそれを扱う人間のアイデア次第ではないでしょうか。
自分たちがやってみたいアイデアを実現する。そのための道具が3DなのかVRなのか。あるいはAIを使っても、どうやったら面白いものが実現できるのか。最後には一人一人の好奇心こそが新しい価値を生み出すと思いますので、日々の業務で新たな挑戦を続けていきたいと考えています。
OUR ACTIVITIES
モデリングの本質はコストダウンや効率化ではなく、ユーザーが「使いやすい」「美しい」と感じるモノを可視化することで、その実現につなげることだと思います。私たちはAIなどの新しい技術も積極的に取り入れて、自分たちも楽しみ、周りの人もハッピーにできるチームとして活動しています。
STORIES
デザインセンターの活動紹介
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STORIES #03
プロジェクトを加速させる
デザインシステム「BLUE」私たちが取り組んでいるコニカミノルタのオフィス事業向けデザインシステム「BLUE」は、 “Brand Language & User Experience” の略称で、ブランドとユーザー体験(UX)の一貫性向上や、開発の効率化を目的としています。