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STORIES - #04

企業Webサイトはゴールではなく、進化し続けるメディア

Digital Media Group Webガバナンスチーム

INTRODUCTION

AIの時代にも変わらない
情報発信の姿

企業のWebサイトはブランド価値に直結する重要なアセット(資産)です。ネットの広告費は2021年にマスコミ4媒体(テレビ/新聞/雑誌/ラジオ)を上回り、利用時間も2024年にテレビを上回り、ネット上でのブランド発信が極めて重要な時代になっています。

また、近年活用が進むAIは信頼性の高い情報源を優先して参照するため、企業のコミュニケーションでSNSが最も重要視されていたトレンドから変化し、公式Webサイトの価値が一段と高まっています。こうした状況は、私たちDigital Media GroupのWebガバナンスチームにとって自社サイトの改善に向き合う際の重要なポイントとなりました。

コニカミノルタのWebサイトは、これまで事業分野や国内外の拠点ごとにデザインや操作が異なり、ユーザー体験(UX:User Experience)に対する配慮が十分に行き届いていないケースが見られました。

私たちはこうした課題には早期に取り組むべきだと考え、国内外のWebサイトを丁寧に見直していくプロセスを進めています。各部門の担当者と伴走しながら、質の高いWebサイトに整える施策に取り組んでいきます。

国内外のWebサイトの目的や対象者を見直していくプロセス
国内外のWebサイトの目的や対象者を見直していくプロセス

ACTION - 01

Webサイト運営者との
対話と理解

コニカミノルタのWebサイトには月間で数百万のアクセスがあります。事業領域が多岐にわたるため国内だけでも200を超えるWebサイトが運営されていますが、それぞれの部門や担当者ごとに取り組みレベルや課題認識はさまざまで、中にはメンテナンスが追い付かず更新が滞っているケースもありました。

私たちWebガバナンスチームの取り組みは不具合修正や効率化だけではなく、まずはこの会社としてあるべき「Webサイトの役割」を明確にし、理想の姿に向けたステップを描くところから始めました。単なる情報カタログのようなWebサイトではなく、ユーザーの行動を促すために、多くのページを段階的に改善しています。

それぞれの課題は専門性が高く、私たちが一括で対応することは現実的ではないため、各サイトの部門や担当者が自ら改善に取り組めるように支援することが重要です。そのためにもまずは目線を合わせて丁寧な対話を積み重ねることからスタートし、興味を持ってくださる方にはさらに理解を深めていただく。こうした地道なコミュニケーションこそが、自主的なWebサイト運営のベースになると考えています。

Digital Media Group Webガバナンスチームがサイト運営者と運営する前のひととき
ユーザーの行動を促すために改善されたページの例

かたい印象のある「Webガバナンス」というチーム名に当初は警戒されることもありましたが、対話を積み重ねるうちに担当者の方々の関心も高まり、コニカミノルタ全体のWebサイト最適化に向けた協力体制が着実に築かれています。

ACTION - 02

情報の整理と
サイト評価の向上

ユーザーが探したい情報に素早くたどり着く体験を実現するため、私たちは情報の整理とナビゲーションの刷新に取り組みました。

現場では「より多くの情報を載せること」が目的化して情報過多となったページが見づらくなり、ユーザー体験を損ねてしまうケースがありました。またユーザーがビジュアルをきっかけに記事を読む傾向を考えて、ページに適したビジュアルの選択も重要な改善ポイントです。

Digital Media Group Webガバナンスチームでウェブサイトの検討をしている様子

こうした改善施策の結果、アクセス数と問合せ数が劇的に改善したサイトもありました。少しの改善で目に見えて数字が良くなるなら、もっと本格的な、抜本的な改善をしてみたいと言う気持ちが、担当者の意欲の変化に表れてきました。また、企業のWebサイトの質と使いやすさを評価する外部調査のスコアが向上したことも追い風になっています。

各サイト担当者の意欲が高まることで、コニカミノルタ全体のWebサイト最適化への道が開けます。大きな組織は舵を切ってもすぐ方向を変えられない。理想が100だとしたらまだ20とか30ぐらいしか進んでいないと感じますが、その前進を後押しする最初の推進力として、私たちは目指すべき方向へ導く役割を担っています。

ACTION - 03

グローバルで統一された
ユーザー体験へ

Webサイトの改善は国内だけではなく海外でも進めていますが、これまで海外のサイトは国と地域の販売会社が中心となって運営してきたため、国・地域ごとに運営方針や品質の差が生まれ、国内以上に複雑な状況が生じていました。

海外では販売に直結する成果(コンバージョン)への関心が高い一方で、デザインやUI/UXは国・地域ごとに異なり、情報の見せ方や深さにもばらつきがあります。またサイト担当者の入れ替わりが多く、継続的な改善が難しいという課題もありました。

こうした中で私たちはコミュニケーションを強化する体制作りから着手しました。オンラインで海外のWebサイト担当者がつながる環境を整え、連携を強化しています。さらに現地を訪れて対話を積み重ねることで、オンラインだけでは伝わりにくい課題認識の違いにお互いが理解を深め、同じ目線で議論できるようになりました。

欧州出張で海外チームの状況をヒアリングしている様子
アジア出張時に海外チームと打合せをしている様子

私たちが目指すのは地域ごとの最適化ではなく、コニカミノルタ全体としてのブランド価値とプレゼンスの向上です。各地域のWebサイト運営者が共通のマインドを持ち、グローバルで統一されたユーザー体験を提供できるWebサイトに進化させていきます。

OUR DESIGN

多くの人が育てる
「生きたメディア」

Webサイトの公開はゴールではなく、新たなスタートです。私たちWebガバナンスチームは、各Webサイトの運営者が社会やユーザーの変化をとらえながら継続的に改善を重ねていくことを大切にしています。

サイト公開後はアクセス解析やヒートマップなどを活用してユーザー行動を観察し、実際の使われ方を把握します。また各事業やお客さまから寄せられる声も取り入れながら改善を続けていきます。

アクセス解析の画面
ヒートマップを確認している様子

そして何より大切なのは、こうしたプロセスには多くの人が関わっていることです。お客さまの声や担当者の思いが重なることで、Webサイトは「生きたメディア」へと成長していきます。

OUR ACTIVITIES

Digital Media Group Webガバナンスチーム

Webの世界は日々変化するので、ルールを作って守るだけではなく魅力を高めるための努力が欠かせません。各サイトの運営に関わる方々と気楽に話をして互いに学び合い、一緒に成長できる組織でありたいと考えています。

STORIES

デザインセンターの活動紹介