新型コロナウイルス感染症へのコニカミノルタの取り組み

全世界で新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、罹患された方々に心よりお見舞い申し上げます。一日も早く回復されますようお祈り申し上げます。また、感染拡大防止に向けて第一線で働く政府、自治体の皆様、そして日夜感染者の診断・治療に尽力されている医療現場のプロフェッショナルの皆様に心から敬意を表します。

コニカミノルタグループは、各国政府の指示・規制に従いながら、グループで働く人々とその家族の健康・安全の確保を最優先に、感染拡大の防止とともに、社会やお客様への製品・サービスの提供に支障が生じないよう、最大限の努力を継続しています。

コニカミノルタグループでは、このような状況下で自分たちに何ができるのかを考え、多岐にわたる事業それぞれの分野で支援・ソリューションの提供を開始しています。本ページにその最新情報をまとめました。
これらの支援・ソリューションがこの困難な状況に少しでも力になればと願っております。

医療機関・研究機関支援

医療機関への物資提供

政府から産業界への要請に応じ、医療機関へ医療用マスク、防護服を無償提供しています。

「生体情報モニタリングシステム VS1」で感染症患者専用病院や病棟を支援

入院患者の体温、血圧、動脈血酸素飽和度(SpO2)、脈拍について、体温計などをベッドサイドの機器にタッチするだけで瞬時にサーバーへ送信し、患者のバイタル管理を効率化します。さらに、呼吸状態が悪化した連続モニタリング中の患者のSpO2と脈拍数は、病室のベッドサイドモニターとナースステーションサーバーの2か所でリアルタイムに表示され、異常が生じるとアラーム音で知らせます。
これにより、新型コロナウイルス感染症患者に対応する医療従事者の作業効率を高めるとともに安全を守り、病院の医療崩壊リスク低減に寄与します。

新生児在宅黄疸モニタリングの臨床試験に黄疸計を提供

カリフォルニア大学サンフランシスコ校(米国、UCSF)で進められている「UCSF新生児遠隔医療プログラム」に対し、新生児黄疸スクリーニングのスタンダード機器である黄疸計「JM-105」を12台提供します。この研究により、両親と新生児が病院に行く回数を減らし、新型コロナウイルスや他の感染拡大のリスクを低下させることができると考えています。

胸部X線撮影や医療情報連携を絶え間なく支える

ヘルスケア事業では、肺や呼吸の状態を診察するのに役立つ次のような製品・サービスサポートを、提供・供給し続けています。

また、製品に関する次のような情報を、ウェブサイトで提供しています。

2020年5月21日の日本経済新聞朝刊に掲載されました「Top Interview コロナが変える社会、企業」は下記ページからご覧いただけます。

プラネタリウムのハイエンドパソコンで新型コロナウイルス感染症の研究をサポート

コニカミノルタプラネタリア TOKYONew Windowが所有している、VRアトラクション用のハイエンドパソコン24台を分散コンピューティングに参加させ、新型コロナウイルス感染症の研究のためのRosetta@homeプロジェクトを支援しています。(VRアトラクションは現在休止中。)

病院へ超音波診断装置を寄付

中国における新型コロナウイルス感染拡大対策支援のため、武漢市赤十字会を通じ、肺炎患者が集まる武漢市の6病院へ、超音波診断装置 SONIMAGE HS1 計8台を寄付しました。ヘルスケア事業の中国販売会社である柯尼卡美能达医療印刷器材(上海)有限公司が各病院への設置を行い、超音波診断装置は、病院の重症治療部門(ICU)で患者の経過観察などに用いられています。

安心して働ける環境への支援

テレワーク支援対策

急速に高まっているテレワーク利用について、悩まれているお客様に

  • 安全に社内の情報にアクセスできるテレワーク環境の整備
  • 在宅勤務時でも社内に届くFAXを確認できるソリューション
  • 稟議書等の社内ワークフローの電子化

など、テレワーク環境を整備するための支援、個々の課題を解決するソリューションを多数、提供しています。
2020年9月30日にNHKのおはよう日本で当社の「“紙に縛られない働き方” 複合機開発で培った技術生かす」取り組みが取り上げられました。

オフィスの接触感染機会を抑制

オフィスで安心して働ける環境づくり支援として、室内を抗菌コーティングする製品を提供しています。

感染拡大防止への協力

サーマルカメラで発熱者をスクリーニング

猛威を振るう新型コロナウイルス感染症への対策は、「外部からの持ち込み防止」 という従業員保護だけに留まらず、「得意先への拡散防止」「検査担当者の感染リスク低減」と様々な施策が必要です。コニカミノルタジャパンでは、表面温度検知に優れた「MOBOTIX サーマルカメラ」を発熱スクリーニング用途に絞り、お客様自身でも運用可能なシステムとしてパッケージング化。感染リスクの軽減や、体調管理による日常のリスク低減をサポートします。

ソーシャル・ディスタンス床サインのオンデマンド印刷サービス

キンコーズでは、「ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)」対策が必要な小売店、飲食店などの支援として、店舗装飾を専門に扱うインクジェットプリント部門で、簡単に設置可能なソーシャル・ディスタンス床サインの印刷サービスを提供しています。
店舗の入り口に掲示するサインも用意し、まとめて対応できるようになっています。

キンコーズはコニカミノルタグループです。

フェイスシールドを贈呈

医療現場や介護施設、保育園でのマスク不足が深刻な問題となっている状況をうけ、コニカミノルタの技術を活かしてフェイスシールドを製造し、感染リスクの高い現場を支援しようと、コニカミノルタの拠点を構える愛知県豊川市や大阪府高槻市などにフェイスシールドと交換用シールドを贈呈しました。(豊川市:フェイスシールド 30個、交換シールド100枚/高槻市:フェイスシールド 40個、交換シールド100枚)
フェイスシールドは、コニカミノルタとグループ会社のキンコーズ・ジャパンが製造したものです。

これから進めていく取り組み:医療現場で働くプロフェッショナルへの支援

グループ会社 米国Ambry Geneticsの米国でのPCR検査立ち上げ

グループ会社で遺伝子診断大手の米国Ambry Genetics(アンブリー・ジェネティクス、所在地:カリフォルニア州アリソ・ヴィエホ、以下 AG社)は、カリフォルニア州政府を始めとする様々な機関から、外出禁止令の下でも社会に必須の業務として出社して働く人々と患者の新型コロナウイルス検査を提供するよう要請を受けています。社会が求める喫緊の要請に応答し、AG社は早急に自社の検査ラボで対応するための準備を進めています。
また、グループ会社として創薬支援事業で個別化医療の一翼を担う米国Invicro LLC(インヴィクロ、所在地:マサチューセッツ州ボストン、以下 IC社)は、大手製薬会社による新型コロナウイルス治療薬の治験に参加を予定しています。

これまでの取り組み

1.8m の距離を簡単に測れる“今だけ帯”の無償提供

「ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)」を保つための距離感覚を簡単に把握できる""今だけ帯""をキンコーズ・ジャパン店舗にて配布しております。配布期間は、2020年6月30日までを予定しています。(終了しました。)

キンコーズはコニカミノルタグループです。

自宅でプラネタリウム気分が楽しめるYoutube限定公開

コニカミノルタプラネタリア TOKYONew Windowは自宅でプラネタリウム気分が楽しめる『【360度動画】細谷佳正の星空案内《春》おうちバージョン+』を5月31日(日)までの期間限定でYouTube公式チャンネルにて無料公開しました。 画面を好きな方向に360度動かすことができ、ご自宅でプラネタリウム貸し切り気分を味わうことができます。

自宅でプラネタリウム気分が楽しめるYoutube限定公開

コニカミノルタプラネタリウム株式会社の直営館であるプラネタリア TOKYOで上映を予定していた「細谷佳正の星空案内《夏》」を【おうちバージョン】として制作しました。5月に限定公開し、20万回以上再生された人気作の《春》と同じくスマートフォン自体を動かして鑑賞する【360度VR動画】になっており、自宅でもプラネタリウムの気分を味わうことができる作品になります。天の川や夏の星座、有名な「七夕物語」を細谷佳正さんが優しく教えてくれる本作。まるで一緒に星空を散策している気分を味わえます。
公開期間:2020年6月5日(金)10:00~8月31日(月)17:00