射出成形品の反りの要因を把握して、制御したい

課題 反りのメカニズムが判らないので、材料設計や成形条件の最適化が難しい。

反りに影響が大きい繊維の配向状態を大面積で評価する手段が無いので、反りの発生メカニズムが把握できず、材料設計や成形条件の導出が試行錯誤に陥りやすい。

X線タルボ・ロー撮影のメリット 大面積で繊維の配向状態を把握し、反りのメカニズムを推測することが可能

X線タルボ・ロー撮影により、繊維配向状態を大面積で可視化します。反りと紐づけすることで材料設計や成形条件へのフィードバックを可能とします。

タルボ・ロー配向画像

フイルムゲートタイプの金型で作製した熱可塑性GFRPサンプル(100mm×100mm×3mm厚)のタルボ・ロー配向画像です。
カラー表示は、繊維配向の向きを示しています。
反り対策前ではゲート付近に配向の異方性(流動方向に対して最大40°の傾斜配向)が見られますが、対策後では配向の異方性が改善されていることが確認できます。
また下図は、サンプルの反り状態です。反り対策後では反りが小さくなっていることが判ります。反りは繊維配向の状態と相関していると考えられます。

三次元測定データ

導入効果 材料設計や成形条件だけでなく、CAEや金型設計へのフィードバックも可能

タルボ・ロー画像により繊維配向が可視化され(みえる化)、繊維配向と反りが紐づけできる(わかる化)ので、材料設計や成形条件の最適化にご活用頂けます。
また、同様の解析により、CAEや金型設計の精度向上への活用も期待されます。

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