Works & People社員インタビュー&座談会
再生プラスチックを事業化し、
地球にやさしい未来をつくる。
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再生プラスチックの技術開発と積極的な活用において、業界をリードしてきたコニカミノルタ。さらなる環境負荷低減に取り組むため、社外製品への展開を目指すことに。化成品事業部のプロジェクトメンバー4名が、詳しくお話しします。
永井 佑樹Yuki Nagai
材料開発チーム
大学院で地球資源システム工学を専攻環境系学科 を卒業し、2008年新卒入社。環境関連の製品・技術開発を軸にキャリアを形成し、本プロジェクトでは材料開発チームのリーダーを務める。
池田 祐子Yuko Ikeda
材料開発チーム
大学院で生命科学を専攻し、2018年新卒入社。機械学習を活用した材料開発に従事した後、本プロジェクトに参画。データサイエンスを活用した材料開発に取り組む。
池田 颯Hayate Ikeda
材料開発チーム
大学院で化学を専攻し、2023年新卒入社。複合機向けの新規材料の開発に従事。本プロジェクトでは新規樹脂材料の解析・処方開発に携わる。
荒木 勇介Yusuke Araki
事業構想チーム
大学院で物性物理を専攻し、2021年新卒入社。博士修得までに培った研究力を武器にデータサイエンスに挑戦し、本プロジェクトでは事業構想を担当する。
※掲載情報は取材当時2024年10月時点のものです。
再生プラスチック材を、
次のステージへ
永井もともとコニカミノルタには、使用済みプラスチックから高品質の再生プラスチック材をつくる技術があり、10年以上前から複合機の部品に再生材を活用してきました。今回お話しする再生材事業推進プロジェクトは、これをさらに発展させるものです。簡単にいうと、社内だけでなく社外に対しても販売していくことを目的とします。
池田(祐子)技術面については、これまで培ってきた再生プラスチック材料の処方設計技術と成形技術に加え、センシング・AI技術も組み合わせ、提供価値の最大化を目指します。
池田(颯)技術開発と事業開発のチームが一体となった組織で、永井さん率いる材料開発を行うチームに所属するのが、池田祐子さんと私です。ちなみに苗字が同じなのは、ただの偶然です(笑)。
荒木事業面については、市場ニーズの調査や顧客の探索、ビジネスモデルの構築に取り組みます。私はこの4名の中で唯一、事業構想チームのメンバーです。再生材技術を社外向けに展開することは、お客様のCO2排出量の削減に貢献し、カーボンマイナスの実現を目指すという、コニカミノルタのサステナビリティ戦略にも合致したプロジェクトです。
技術開発チームと
事業構想チーム、
それぞれの挑戦
永井プロジェクト内において私は、材料開発を行うチームのリーダーを担当しています。案件はいくつかあり、複合機の次期新製品に搭載する材料の開発や、お客様からの要望に応じた材料の開発、開発を加速するためデータサイエンスを活用して物性予測する技術の開発などがあります。
池田(祐子)再生プラスチック材を商品化するには、お客様からの要求を満たす特性を担保する必要があります。その特性のうち難燃性と臭気に携わっているのが私です。受け持っているテーマは少し特殊で、従来の評価方法を効率化し、データサイエンスを活用した材料開発を推進するというもの。メインで担当しているのは、複合材料の難燃性を予測するモデル構築の検討です。サブとして、再生材特有の臭気評価の構築と臭気低減対策の検討にも取り組んでいます。
池田(颯)再生プラスチック材を事業として成り立たせるには、バージンプラスチックに負けない品質やコスト競争力を実現しなければなりません。そのために、私は再生樹脂の物性ばらつきに影響を与える廃プラスチックの因子を解析し、メンバーに共有する業務を実施しています。この取り組みが、お客様の要求を満たす処方設計に繋がり、製品ラインナップを拡充していくことを目指しています。
荒木私は事業構想チームに所属し、再生材についてのヒアリングとニーズ検証を担当しています。具体的には顧客や専門家にヒアリングを行い、展示会や学会にも足を運び、再生材市場にまつわる情報を収集します。現時点では再生材がどう使われているのか? お客様は何に困っているのか? これからの再生材に対して何を求めているのか? こうした問いに対するリアルな声を、プロジェクトメンバーに共有するよう努めています。

未知の領域への挑戦は、
すべてが新鮮
永井このプロジェクトの難しいところは、顧客要望の仮説を設定してアクションを起こさなければならない点です。「顧客が必要としているのは何か」という始めの一歩から自分たちで考え、実行するのは簡単ではありません。各テーマについて一番詳しいのは担当者ですが、主体的に動いてくれる頼もしいメンバーばかりです。私の役目は、担当者が課題と感じたことに対して、アクションを踏み出せるよう背中を押すこと。そのため、担当者と一緒にテーマの状況を把握し、より良いアクションにつなげられるよう議論のキャッチボール相手になることを強く意識しています。
池田(祐子)センシング技術チームの進捗を聞くと、データサイエンスを活用した開発の進め方をしており、いつも刺激を受けています。異物の除去や物性の予測にあたって、データ活用ありきで話が進んでいくことが新鮮です。
池田(颯)もともと私は、複合機向けの新規材料開発に携わっていましたが、現在は外販向けの新規材料処方のベースとなる難しいテーマに挑戦させてもらっています。最も懸念される品質劣化とバラツキを慎重に吟味し、早期に課題を見つけ出すことを意識しています。事業が軌道に乗ってからでは手遅れになるリスクがあるので、出てきたデータを意識的に疑うようにしています。
荒木少し前までデータサイエンスの技術開発をしていた私にとって、ビジネスモデルの構築という業務は、何もかもが新鮮です。お客様とこんなにコミュニケーションを取るのも初めて。市場ニーズを探るのも初めてです。意識しているのは、ヒアリングを本当に意味あるものにすること。ヒアリング対象に偏りが生じないよう、学会への参加なども活用し、さまざまな方にヒアリングするよう努めました。社外のコネクション形成は大変ですが、とても重要なことと認識しています。
「環境✕先端領域」で、
自分らしいキャリアを
永井地球環境というマクロ観点で見ても、再生材は非常に意義のある製品です。経営陣からの期待も大きくワクワクしますし、やりがいを感じています。私は入社以来ずっと、意識的に環境関連の分野でキャリアを歩んできました。今こうして価値観にマッチするプロジェクトに挑戦できていることがうれしいです。コニカミノルタは、社員一人一人が目指すキャリアを応援し、その姿に近づけるよう制度面でもサポートしていると感じます。
池田(祐子)私もコニカミノルタはとてもキャリア形成がしやすい会社だと感じています。プロジェクトの話からは脱線してしまいますが、特に素敵だなと思うのは、交流の場やサポートの場がたくさんあることです。例えば、直属の上司には少し相談しにくいキャリアビジョンについて、客観的な立場から他部署の管理職(エグゼンプト)の方に相談できる「きゃりたまCafe」を実際に活用したことがあります。お話しさせてもらった他部署の女性管理職の方は、異動するか迷っていた私の背中を押してくれました。新しい事業領域にも挑戦することができ、視野を広げることもできていると感じます。あとは、「パパママエール!」という、育児中の社員同士が交流する場もあります。所属部署以外の社員との交流も多い点が、コニカミノルタの良いところだと思います。
池田(颯)入社2年目で、会社からの期待が大きいプロジェクトに参加させてもらったうえに、自分のやりたいテーマを任せてもらえた。そこにやりがいを感じています。先日は海外のパートナー企業で検討を実施してきました。初めての海外出張で体調を崩したり、現地メンバーとのコミュニケーションに苦労したりと大変なこともありましたが、生産現場を知ることで今後の開発業務に活かせることも多くあり、とても貴重な経験を積ませてもらえたと思います。引き続き開発に打ち込み、この分野の第一人者になれたらと考えています。
荒木私はこれまで、技術開発畑でキャリアを重ねてきました。データサイエンスもそうですが、新しい領域にやりがいを感じる人間です。そのため、再生材という新規事業で、事業構想という未経験の業務に挑戦できることにやりがいを感じています。技術開発と事業構想のスキルを磨き、融合させ、社会全体、ひいては地球にやさしい未来を創る事業に育てていきたいです。