事業における知的財産活動の事例

当社では、商業印刷分野において、デジタル印刷機の自動品質最適化ユニット「IQ-501 ※8」の販売を開始しました。IQ-501は、熟練したオペレーターでも時間のかかっていた濃度、色調補正、表裏印字の位置調整などの機器の調整を効率化・省人化することにより、品質の確保や作業時間の短縮を実現しています。これらのIQ-501が提供する付加価値を実現するための当社独自技術、例えば、測色計とスキャナーとの連携を可能とするハイブリッド測色技術、印刷物の表裏画像位置をリアルタイムで補正する制御技術、これらを精度よく実行するための搬送技術などについて、2017年末までにワールドワイドで約500件の特許出願を行っており、当社がお客様に提供する付加価値を知的財産面から強力にサポートしています。

測定値の解析と補正値の計算 / スキャナーによる測定
AccurioPress C6100 / IQ-501

また、新規事業のガス監視ソリューションビジネスでは、ガス漏洩を可視化するガス広域監視システム※9を提供しています。これまで、プラントでガス漏洩が発生した場合、漏洩したガスがどこに溜まっているか分からないので、漏洩箇所の確認に多くの時間を費やしていました。本監視システムでは、撮影画像上にガス画像を重ねて表示して漏洩状態を直感的に「見える化」するとともに、漏洩位置と濃度を推定表示します。これにより、安全アプローチでガス漏洩箇所確認、短時間で修理手順の見積りを可能としました。このガス広域監視システムに関する技術について、2017年末までにワールドワイドで約200件の特許出願を行っており、当社がお客様に提供する付加価値を知的財産面から強力にサポートしています。

ガス広域監視システム

カメラユニット / 制御 Box

※8 IQ-501の技術内容を紹介する当社サイト :
> https://www.konicaminolta.jp/about/research/technology_report/2018/pdf/15_kawatsu.pdf

※9 ガス広域監視システムを紹介する当社サイト :
> https://www.konicaminolta.com/jp-ja/gas/index.html