2026年3月期 第2四半期 株主通信

業績ハイライト

2025年度上期(4~9月期)実績

2025年度上期の連結売上高は5,131億円となり、前年同期比で減収となりました。これは、為替レートの影響に加え、事業の選択と集中により一部事業領域の絞り込みを行ったことが主な要因です。
一方で、事業貢献利益は238億円となり、前年同期比で大幅な増益となりました。事業ミックスの改善などによる売上総利益率の改善のほか、前期に実施したグローバル構造改革や事業の選択と集中の効果により、販売管理費が減少したことが寄与しています。事業貢献利益の好調に加え、昨年度計上した一過性費用の剥落もあり、営業利益は230億円と前年同期の損失から大きく改善しました。
親会社の所有者に帰属する中間利益は226億円となり、前年同期の107億円の損失から大きく改善しました。主な要因は、為替差益や支払利息の減少による金融収支の改善と、海外連結子会社の損益改善に伴う税効果の影響による実行税率の改善です。また、非継続事業からの利益として、Ambry Genetics社の全株式をTempus AI社へ譲渡したことに伴い、取得したTempus AI社株式の上期末時点の時価評価益と一部売却による損失を合わせて83億円を利益として計上しました。
なお、米国相互関税に関連する当社事業への影響については、米国において価格改訂を実施するとともに費用の効率化に努めた結果、軽微でした。

2025年度通期業績予想

2025年度通期の業績予想につきましては、2025年5月15日に公表した従来予想を、上期までの業績進捗を踏まえて修正しました。事業貢献利益は、前回予想から15億円増の540億円としました。営業利益は、リース負債削減のため下期に一過性の費用を見込んでいるため、据え置きとしています。親会社の所有者に帰属する当期利益は、Tempus AI社株式に関する非継続事業からの中間利益を踏まえ、30億円増の270億円へと上方修正しました。なお、業績予想の前提となる第3四半期以降の為替レートについては、従来の160円から165円へ変更しました。
当社は現在、「中期経営計画(2023年度~2025年度)」の最終年度を迎えています。本計画では、収益力の回復と持続的な成長軌道への回帰を目指し、事業の稼ぐ力である「事業貢献利益」の増大に取り組んできました。初年度および2年目においては、事業の選択と集中、ならびにグローバル構造改革を計画通りに実行し、着実に成果を上げています。最終年度となる2025年度は「Turn Around 2025」と位置づけ、持続的な成長に向けた基盤の確立に注力し、本計画で最も優先順位の高い目標としているROE5%の確実な達成を目指します。

株主様への還元、配当見通しについて

2025年度の配当につきましては、中間期に1株当たり5円の配当を行い、年間では1株当たり10円を予定しています。株主の皆さまにはご理解と変わらぬご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

売上高(億円)

グラフ:2023年度[第2四半期累計:5527 / 通期:11599] 2024年度[第2四半期累計:5578 / 通期:11278] 2025年度[第2四半期累計:5131 / 通期(計画):10500]

事業貢献利益(億円)

グラフ:2023年度[第2四半期累計:22 / 通期:260] 2024年度[第2四半期累計:163 / 通期:319] 2025年度[第2四半期累計:238 / 通期(計画):540]

営業利益(億円)

グラフ:2023年度[第2四半期累計:7 / 通期:260] 2024年度[第2四半期累計:△10 / 通期:△640] 2025年度[第2四半期累計:229 / 通期(計画):480]

親会社の所有者に帰属する当期利益(億円)

グラフ:2023年度[第2四半期累計:△44 / 通期:45] 2024年度[第2四半期累計:△107 / 通期:△474] 2025年度[第2四半期累計:226 / 通期(計画):270]

※2023年度は非継続事業を含む実績、2024年度、2025年度は非継続事業を除く実績

事業別ハイライト

デジタルワークプレイス事業

オフィス

  • ハード(複合機など):相手先ブランド向け販売は減少したものの、自社ブランド品は販売堅調
  • ノンハード(消耗品、サービスなど):設置台数の減少の影響を受ける

DW-DX

  • 一部事業の譲渡と収益性改善施策により、売上高は減少したものの黒字化を実現

売上高(億円)

グラフ:2023年度[第2四半期累計:2945 / 通期:6149] 2024年度[第2四半期累計:3076 / 通期:6163] 2025年度[第2四半期累計:2877 / 通期(計画):5750]

営業利益(億円)

グラフ:2023年度[第2四半期累計:107 / 通期:327] 2024年度[第2四半期累計:191 / 通期:357] 2025年度[第2四半期累計:182 / 通期(計画):390]

プロフェッショナルプリント事業

プロダクションプリント

  • ハード(印刷機など):上位機種を中心に堅調
  • ノンハード(消耗品、サービスなど):前年同期比で増加

産業印刷

  • ハード(印刷機など):米国の市況悪化による顧客の購入判断先送りの影響を受ける
  • ノンハード(消耗品、サービスなど):前年同期比で増加
  • 海外マーケティングサービスの一部事業譲渡により売上高が減少

売上高(億円)

グラフ:2023年度[第2四半期累計:1240 / 通期:2633] 2024年度[第2四半期累計:1390 / 通期:2846] 2025年度[第2四半期累計:1238 / 通期(計画):2460]

営業利益(億円)

グラフ:2023年度[第2四半期累計:36 / 通期:138] 2024年度[第2四半期累計:65 / 通期:129] 2025年度[第2四半期累計:48 / 通期(計画):130]

インダストリー事業

センシング

  • ディスプレイ向け計測器が堅調

機能材料

  • TV向けフィルムは前年同期の一時的な需要増からの反動があったものの、第2四半期は堅調

IJ(インクジェット)コンポーネント

  • 中国などの市況低迷により需要が減少

光学コンポーネント

  • プロジェクタ用レンズや、注力する半導体製造装置用コンポーネントの販売が好調

売上高(億円)

グラフ:2023年度[第2四半期累計:616 / 通期:1235] 2024年度[第2四半期累計:604 / 通期:1192] 2025年度[第2四半期累計:591 / 通期(計画):1290]

営業利益(億円)

グラフ:2023年度[第2四半期累計:81 / 通期:176] 2024年度[第2四半期累計:75 / 通期:140] 2025年度[第2四半期累計:95 / 通期(計画):210]

画像ソリューション事業

映像ソリューション(プラネタリウム)

  • 海外でのLEDソリューション販売が好調

ヘルスケア

  • 中国でのX線フィルムの需要や仕入れ商品は減少したものの、日本国内は堅調
  • 減価償却費の減少などの効果により黒字転換

画像IoTソリューション

  • MOBOTIX社の事業譲渡により売上高は減少したものの、赤字幅は縮小

売上高(億円)

グラフ:2023年度[第2四半期累計:485 / 通期:1051] 2024年度[第2四半期累計:504 / 通期:1069] 2025年度[第2四半期累計:421 / 通期(計画):1000]

営業利益(億円)

グラフ:2023年度[第2四半期累計:△34 / 通期:△83] 2024年度[第2四半期累計:△49 / 通期:△103] 2025年度[第2四半期累計:△13 / 通期(計画):0]

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