知的財産DX
知財DXによる競争力強化と持続的価値創出
知財DXによる効率化と高付加価値化
当社は、知財業務の棚卸・整理・可視化を進めるとともに、AI やデジタルツールを活用して自動化や効率化を戦略的に推進しています。これにより創出された時間を有効活用し、より付加価値の高い業務へシフトすることで、知的財産権のさらなる質の向上を図るとともに、知財活動における新たなイノベーションの創出を目指しています。
知財活動は、技術戦略・事業戦略と一体となって企業価値を創出する重要な経営基盤であり、DXを通じた効率化・高度化は、当社の持続的成長に不可欠であると考えています。
知財DXによる成果の最大化
知財活動は、調査・翻訳・出願・中間対応からポートフォリオ管理に至るまで多岐にわたります。当社は、これらの活動をより戦略的に進化させるため、「単純工数×関与者数」という構造で捉え直し、DXによる効率化を推進しています。さらには、ROIC・ROEの改善を通じて経営に直接的に貢献すべく、「攻めの知財DX」への発展を進めています。
知財バリューチェーン全体を対象としたDX推進
当社の知財DXは、翻訳や特許調査といった個別業務の効率化にとどまりません。出願前のアイデア創出、知財戦略の立案、ポートフォリオの定期的な評価・活用、拒絶理由対応、定常監視に至るまで、知財バリューチェーン全体を俯瞰したDXを推進しています。特に、発生頻度が高く業務負荷の大きい領域においては、AIを活用した内製ツールの導入を進め、業務の標準化と再現性を高めています。これにより、知的財産部門だけでなく、開発・事業部門が主体的に知財情報を活用できる体制を構築しています。
開発力・事業力の強化につながる知財DX
知財DXは、単なる知財業務の効率化を目的とするものではなく、開発テーマの選定精度向上や技術の差別化、事業リスクの低減を実現することで、開発力・事業力を強化するための戦略的取り組みです。DXを通じて特許情報や技術動向を迅速に可視化することで、意思決定の質とスピードが向上し、研究開発投資の効率性や事業の確度向上に寄与しています。

知財DXツールの社内利用の拡大
以下は導入が完了しているDXツールの代表的な事例であり、社内での利用が拡大しています。
- 先行技術調査の効率化
昨年度導入した「文章入力だけで先行技術を検索できるツール」により、開発者のスキル差に関係なく高精度な調査を実現しています。 - 自社技術・人財探索の効率化
技術資産可視化ツールは、社内の技術情報と人財情報を統合し、迅速な探索を実現しています。 - AI活用による外国特許出願プロセス改革
AIによる翻訳校正アシスト機能は、外国特許出願における翻訳・確認工程の工数を大幅に削減しています。 - 生成AI活用によるIPランドスケープの生産性向上
IPランドスケープの処理件数増大に対応するため、生成AIを活用した情報収集・分析の自動化により、生産性向上を実現しています。
先行技術調査の利用者の声
知財DXツールの導入により、先行技術調査にかかる時間は従来の半日以上から数時間、場合によっては10分程度まで短縮され、出願判断の迅速化に大きく貢献しています。検索の手軽さと多様な活用方法が評価されており、アイデアの初期検討から詳細確認まで幅広い場面で利用されています。これまで知的財産部門の支援が必要だった開発者も、自ら主体的に調査できるようになり、会議中に先行例を即座に確認し、その場で次の方針を決定できるなど、意思決定のスピードが飛躍的に向上しました。さらに、発明内容の初期評価や出願前のスクリーニングが効率化され、調査精度や網羅性も向上しています。








