はじめに

新型コロナウイルス感染症の流行を契機に、社会情勢やビジネス環境が著しく変化しています。企業の稼ぐ力の源泉についても、無形資産の占める割合が増加し、経営資源としての重要性が増してきました。この状況の変化のもと、昨今では、企業における知的財産をはじめとする無形資産への投資、戦略の実行が経営に大きな影響を及ぼすことがあらためて認識され、その適正な情報開示が求められています。
当社は、知的財産が重要な経営資源であると認識し、2004年度から知的財産報告書を通じて、知的財産に関する投資や戦略について継続的に開示して参りました。今回の知的財産報告書では、中期経営計画「DX2022」における知的財産投資や知的財産戦略及び2020年度における知的財産活動についてできるだけ具体的に開示するように努めました。本報告書が株主・投資家をはじめとするステークホルダーの皆様との対話のツールになることを祈念しています。
今後も経営理念の「新しい価値の創造」に基づき、知的財産の投資・活用を通して事業の持続的成長を支援することにより、企業価値の向上と顧客や社会への貢献を進めて参ります。

上席執行役員
法務部長 兼 総務部、知的財産部、コンプライアンス、危機管理 担当

松枝 哲也