ソノラス・コート油壺様

120室からなる介護付有料老人ホーム(特定施設)。施設改修により介護居室を増やす計画があり、新たな設備を検討しておられる中でケアサポートシステム(旧ケアサポートソリューション)をご採用いただきました。

株式会社ソノラス
ソノラス・コート油壺
ゼネラルマネージャー
森 新太郎様(左)

ケアダイレクター
知久 愼一様(右)
※2017年8月時点の情報です。

当施設には「人生最良の時を過ごしていただくために」という理念があり、入居者様の個性を尊重し、その方にとって一番良いことをできるよう安心・安全を確保しながら寄り添いサポートしています。美しい海と豊かな自然の中で人生を楽しんでいただき、ご本人もご家族も油壺に来て良かったと思っていただくことを目指しています。

今までのナースコールとは違う点に期待を持った

施設改修により介護居室を増やす計画があり、今まで使っていたものではなく全く新しい設備を探していました。そのタイミングで現在使用しているナースコールに代わるものとして、ケアサポートシステムに出会いました。プレゼンをしていただいた際にお聞きした "今までのナースコールとは違ったもの" という点に興味と期待を持ちました。

「介護現場ではIT機器への苦手意識や抵抗感からスムーズに使いこなすまでに時間がかかるのでは?」と耳にすることもあります。私共は導入当初、機械を活用したケアを前向きに考えられる若いスタッフを担当者に決めて展開しました。若いスタッフは既にスマートフォンの扱いに慣れていますので飲み込みも早く、操作を理解しながら操作が苦手なスタッフに教えていく、というやり方をとりました。あらかじめ扱うスタッフの人選を行っていたので、浸透させやすかったと思っています。担当者には早い段階から導入することを説明していたため、意識が高く自分ごととして捉え考えてくれました。実際に稼動したところ、他の介護スタッフの動きにも変化が見られスムーズに運用できています。

全体を見渡して駆けつけの判断ができる

ケアサポートシステムはセンサーから通知があると、お部屋全体を静止画とライブ映像で見ることができます。既に利用していたベッド回りに限定されていた他社見守りシステムと比較して差異を実感しています。例えば、お部屋に駆けつける際ですが、急がなければいけないのか、行かなくて良いのか、もうお部屋を出そうだからやはり急ごうか、など全体を見渡すことではじめて判断や準備ができるものです。ですから、ケアコールやセンサーから通知があった際、まず静止画やライブ動画でお部屋全体の様子を見ながら、安全なのかどうかを確認し対応するようにしています。

やはり介護は安全安心が一番大切であり、現場で何が起きているのかを把握するにはとても有効です。落ち着いて、心の準備をして、前もって想定しながらかけつけられるというプロセスは非常に大きな利点です。入居者様の動きに合わせて、前もって複数のスタッフで対応するなど、何かあった時のとっさの対応の際、見えているからこそできることがあると考えています。スマートフォンには、入居者様に対応中のスタッフ情報が表示されるので、誰かがその方をケアしていることが伝わるのも大変助かります。新規に入居されるご家族へ、介護品質向上のためにケアサポートシステムを導入していることをご説明すると、快く設置にご同意いただいています。

新たな発見と気付きが介護品質の向上へ

映像を見て分かったのですが、入居者様が "できない" と思っていたことが "実はできる" という事例がありました。動作がゆっくりな方でしたが、とっさに身を守るために自ら手を出している姿を確認できたことで自立に向けたサポートのきっかけとなりました。新たな発見と気付きが、介護品質の向上につながっています。