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水資源

基本的な考え方

水は、人々の生活や事業活動を支える重要な資源であり、深刻化する水課題への対応が企業にも求められています。事業活動が水資源や生態系へ与える影響を考慮するとともに、自社拠点およびサプライチェーン全体における水リスクと機会を把握し、責任ある水資源管理の推進を目指しています。

戦略・目標・実績

コニカミノルタでは、事業活動における水資源への依存とインパクトを評価し、顕在化する水リスクを特定して適正に管理を行っています。同時に、水ストレスが深刻な国や地域の顧客企業が直面している水の課題に向き合い、課題を解決するソリューションを開発し、事業機会を創出することを目指しています。

水資源管理とリスク評価

コニカミノルタでは、生産・研究開発拠点を対象に、水に関する総合的なリスク評価「AQUEDUCT」を用いた分析を導入し、水リスクが「極めて高い」と評価された自社拠点がないことを確認しています。また、「高い」と評価された自社拠点は1カ所であり、当該拠点について現地拠点へのヒアリングを実施し、操業への影響や将来的な水供給の見通しを確認した結果、事業継続上の重大な支障がないことを確認しています。なお、本拠点のグループ売上高全体に占める割合は1%未満です。加えて、主要サプライヤー50社に対しても、同様の評価を行い、事業活動におけるリスク把握に活用しています。
継続して、事業変化・水リスク変化を踏まえた再評価を行い、評価結果に応じた対策実行を進めていきます。

AQUEDUCT:World Resources Institute(世界資源研究所)が開発・運営する、地理情報システム(GIS)を用いたグローバルな水リスク評価ツール

当社の水リスク評価の取り組みは、環境省「気候変動の物理的リスク評価の手引き」に実践事例として紹介されています。当社は、自社における水リスク管理の高度化に加え、産業界全体での水リスク評価の認知向上や取り組みの底上げにも貢献していくことが重要であると考えています。今後も、評価手法や知見の共有を通じて、持続可能な水資源管理の推進に取り組んでいきます。

取り組み

当社拠点の水資源削減の取り組み

生産拠点では排水リサイクル(工程ドレン水)や自動洗浄の導入、雨水の冷却水利用などの施策を、生産拠点以外では節水コマの設置、配水管の管理・修繕を通して水資源の有効活用に取り組んでいます。地下水を使用する生産拠点では、生産停止時における冷却水の送水停止など、使用量低減に取り組んでいます。

当社拠点からの排水管理の取り組み

コニカミノルタでは、排水による水質汚濁防止を目的として、排水に関する法律や条例、協定などの関連法規の遵守状況を確認する遵法監査を、グローバルで定期的に実施しています。工場排水経路における水素イオン濃度(pH)を常時監視するとともに、排水量に加え、COD、リン、窒素などの水質項目を定期的に測定・記録・管理しています。排水による水環境への影響低減に努めるとともに、管理状況や実績について適切な情報開示を行い、透明性の確保に取り組んでいます。

アパレル産業の水使用削減に貢献するデジタル捺染システム

コニカミノルタのインクジェット染色技術は、廃水を出さない顔料インクを使った「ドライプリント」を実現し、アパレル産業が抱える環境課題の解決に貢献しています。従来の染色工程では、蒸しや洗浄などで多くの水を使用していましたが、フィルムやトナーの開発で培った界面制御・樹脂設計・光学技術を融合し、顔料インクでも鮮やかな発色と柔らかな風合いを実現。これにより、前処理や後処理を不要とするオンデマンド生産技術を確立。持続可能なアパレル製造を支援しています。

特に水ストレスが高い地域(インド、トルコ、イタリア)へ適用することで、事業成長と水に関する社会課題解決に貢献を拡大していきます。

テキスタイルを出力しているコニカミノルタのインクジェットデジタル捺染システムの様子
デジタル技術で実現する水資源に配慮したテキスタイル生産