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企業文化・組織風土

基本的な考え方

従業員一人ひとりが、社内外のすべてのステークホルダーと共創し、❝コニカミノルタならでは❞の価値を提供していく姿を目指し、「自ら学び続け、事業の壁・地域の壁を越え、結果にこだわり続ける人財」が「多様性を武器にし、相互に切磋琢磨し、挑戦し続ける文化」のもとで輝ける組織・土台づくりを推進しています。その基盤となるのが、コニカミノルタフィロソフィーを構成する「6つのバリュー」であり私たちの信条として、人・社会への振る舞いの判断基準となっています。このバリューのさらなる浸透を図り、挑戦と共創により価値を最大化する企業文化の醸成に向けて、以下の課題を設定し、施策を実行しています。

  • 経営ビジョンとバリューの浸透
  • マネジメント強化と組織開発
  • AI前提の組織設計と人財力強化

取り組み

経営ビジョンとバリューの浸透

Konica Minolta Awards

コニカミノルタでは、グローバル表彰制度を通じて、称賛される事例を明示しグループ全体で価値観を共有することにより、チャレンジする風土の醸成に取り組んでいます。顧客価値創造や業務変革、無形資産の価値向上など、従業員一人ひとりが、新しい価値の創造に向けて挑戦する姿勢を評価する表彰制度であり、好事例のノウハウを全社で学び、業務に活かすことを推進しています。
また、コニカミノルタ(株)では、6つのバリューを常に意識した行動の習慣化につなげていくため、人事制度上にもその理念を反映しています。これらの取り組みを通して、6つのバリューを実践する組織風土へ変革することを進めています。

Konica Minolta Awardsの結果発表と受賞式の様子
結果発表と受賞式の様子

双方向コミュニケーション

経営層と従業員の対話からコニカミノルタの成長をともに考え実践につなげていくために、双方向コミュニケーションを重視しています。四半期ごとに開催している社内向け決算説明会「CEO LIVE!」では、全従業員に向けて、社長や役員が業績や方針を直接説明します。企画・資料作成は若手従業員が担い、一般従業員にもわかりやすい内容にしています。Q&Aコーナーでは、毎回リアルタイムで多くの質問が寄せられ、関心の高い順に社長や役員がその場で回答しています。開催後には社内ポータルサイトに動画を掲載して広く展開しているほか、アンケートを実施して従業員の声を次回以降の企画や運営に反映し、内容の向上に努めています。さらに、CEO LIVE!の時間内に回答できなかった質問の回答も、後日社内ポータルサイトに掲載しています。回答作成には生成AIも活用し、効率化を進めています。この説明内容は、英語・中国語でグローバルに展開しています。また、CEO LIVE!開催後には、少人数で社長や役員と議論できる場として「オフ会」も実施しており、従業員の声を直接聞き、業績や会社方針に対する考えなどを議論しながらコミュニケーションを深めています。

マネジメント強化と組織開発

組織力の向上に向けた対話促進

従業員が働きがいを感じ「個が輝く」組織風土の実現を目指し、コニカミノルタグループでは従業員エンゲージメントの向上を最重要テーマの一つと位置づけ取り組んでいます。全世界の従業員を対象としたグローバル従業員意識調査“Your Voice”を毎年実施しており、サーベイにてエンゲージメントおよびその他エンゲージメント推進要因のスコア結果から組織風土の現状を把握しています。調査結果は改善へつなげる起点であり、各事業部や各社・職場単位でそれぞれの強みや課題を対話を軸に明らかにし、改善に向けたアクションを計画・実行しています。
現場での好事例から導き出した「対話ハンドブック」を作成し、「Your Voice」調査結果に基づき、「結果の共有」「メンバーとの対話」「アクションの実行」の3つのステップを着実に回すための「型」を展開しています。これらの取り組みにより、結果を起点にした対話と改善アクション実行のサイクルを回し続け、組織力を向上するとともに、国内外問わずグループ全体で、従業員にとって働きがいが感じられる組織風土・職場環境の醸成につなげます。

レジリエンスプログラム

組織の変革と成長への回帰を目指すにあたり、この変革はトップから起こすことが重要だと考えています。そのためコニカミノルタでは、社長を含む役員および役員候補を対象に、経営層が共創を生み出し企業価値を最大化するプロフェッショナル経営チームになるための「レジリエンスプログラム」を導入しています。「レジリエンスプログラム」とは、医学・脳科学・心理学的な観点から、人と組織が最高のパフォーマンスを出すために本質的に必要な要素について学び、1年間かけて習慣化することを目的としています。
具体的には、身体・情動・思考・精神性という4つの切り口に分かれています。例えば、脳のパフォーマンスを高めるための運動・栄養・睡眠だけではなく、困難で複雑な状況においても、高い視座と広い視点で自身と組織を統合する「人間性」も高めていくものになっています。経営層自らが変革することで、その影響を次世代そして会社全体に波及させ、コニカミノルタが共創し価値を最大化する人財集団へ変貌する根幹になると考えています。このプログラムの実践により、参加した経営幹部の行動や価値観が変容し、また業務面でも組織間の連携や相乗効果が促進されました。その効果の表れの一つとして、役員の業績目標に据えている上述のエンゲージメントスコアのポイントアップにもつながっています。

会議室で登壇者の話を聴く参加者たち
レジリエンスプログラムの様子

エンパワーメント・リーダー強化

エンパワーメント・リーダーは、組織・チームの力を最大限に引き出すために、さまざまな経験や専門性、価値観を持つメンバーに対し、自らの言葉で向かうべきビジネスの方向を伝え、侃々諤々の議論を通して、これまでなら考えられなかった新たな答えを導く「変革推進ドライバー」となることが必要です。同時に所属する一人ひとりのメンバーに対し、彼らがどうキャリアを積んでいきたいのか、キャリアゴールに近づいていくためには何が必要なのかを一緒に議論し、サポートしていくことも求められます。
これは簡単なことではなく、エンパワーメント・リーダー(略称:EPL)は、人と組織をエンパワーするある意味「プロフェッショナル専門人財」であり、職場・人財管理ではなく、高い「人財エンパワーメント・スキル」が求められます。
エンパワーメント・リーダーには、コーチングやチームビルディング、コミュニケーションスキルをはじめとしたマネジメントスキル強化のためのプログラムを、実際に現場の組織、チームを率いるいわゆる課長クラス全員に対し、体系的かつ継続的に実施しています(2022~2023年度:300名2024年度:新任第3階層長60名2025年度:新任第3階層長60名)。2025年度はこれに加え、V字回復・中長期の利益成長実現のコアとなる部長クラス(全第2階層長約150名)に対して、意識・行動両面の強化に向けたプログラムを実施しています。
なお、半期に1度実施している上司・部下・同僚による多面評価をみると、2022~2023年度受講者の平均は未受講者に比べ、すべての要件で10%程度の改善がみられることを確認しています。

EPL:エンパワーメント・リーダー

エンパワーメント・リーダー強化プログラムにおける各フェーズでの実施事項
エンパワーメント・リーダー(EPL)強化プログラムの各フェーズでの実施事項を示した図。Phase1(2日間)で期待像・実行方法を知り、EPLへの期待を認識して必要なスキル・知識を学び、Phase2(3か月)で学習したスキル・知識を職場で実践し、Phase3(1日)で振返りとして実践結果を参加者間で共有し実践の「引き出し」を増やす、3段階の流れを示している

AI前提の組織設計と人財力強化

ここ数年のAI技術の加速度的な進化のなかで、対話型AIの全従業員向けライセンス配布など、日々の業務への活用は進み始めています。ただし、技術の進化に対して、組織・人財の前提が追いついておらず、全社の業務・組織変革までには至っていません。これに向けては、「AIに任せる領域/人が価値を出す領域」を整理し、AI時代に求められる人財像とは何かを明らかにする必要があります。そのうえで、その人財像を評価し、不足部分に対しては育成を図ることが必要です。
コニカミノルタでは、中期経営計画「Corporate Plan 2026-2028」において、「AIを使う会社」から「AIが前提で回る会社」に向け、AIを部分導入する段階から脱却し、業務/組織/人財/マネジメントの前提条件を同時に書き換えることを重点課題におき、取り組みを開始しています。